ガラスのエース 3 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←





え?!

そいつ、誰だよ?!



休日の練習試合の帰り

部活の仲間とくだらない話をしながら、歩いていると

反対側を優しそうなイケメンと楽しそうに歩いてるキミを見つけた

俺の中の時間がすべて止まる


「相葉?」


そんな俺に気付いた風間が声を掛けてきた

聞こえてはいる

けど、声が出なくって


「どうした?」


心配そうな顔をしてる風間に、やっとの思いで


「…先に、帰って」

「は?」

「用を思い出したから」

「大丈夫かよ?」

「うん。じゃ」


さらに心配そうな風間の肩をぽんと叩いて、 その場から逃げるように走り出した




「何しに来た?」


思いっきり迷惑そうな顔をして言ったニノは、俺の顔を見てすぐに心配そうな顔に変わった


「どうした?」

「部屋に入れてくれない?」

「いいけどさ。驚くなよ?」

「ん?」


態度がおかしいニノの促されて、部屋に入れば


「よぉ」


ニノの定位置の隣に座って、ゲームのコントローラーを握って、声を掛けてきた松潤がいた


あれ?こいつら、こんなに仲良かったっけ?


「何?どうかしたの?」

「え?」

「顔が死んでるよ笑」

「マジ?」

「しょおくんのこと?」



松潤もオレがキミを好きなのは知ってる

かなりキミを好きオーラがダダ漏れらしい

1番伝わって欲しいキミには、なんで伝わらないんだろ……



「やっと、振られたか」

「は?!違う!……いや、でも……そうなるのかな…………」


ニノに揶揄われたのは、分かっているけど

さっきのキミとイケメンの姿を思い出す

めちゃくちゃお似合いだったから


「何か、あったの?」


落ち込んでる俺の姿に、2人は心配そうに聞いてきたから、さっき見た光景を話す


「めちゃくちゃ優しそうなイケメンと楽しそうに歩いてるとこ見た」

「え?誰?」

「知らない」

「聞いてみたら?」

「は?どうやって?」

「今、何してる?って聞けば、不思議がらないよ」


分からないけど、何か自信ありげな松潤の顔に後押しされるかのように、ポケットからスマホを取り出し、言われるままに打てば


『兄さんと買い物中』


そう返ってきた