ガラスのエース 2 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←




好きだ


カレの想いは、言葉にしなくてもオレには伝わってるのに

なかなか、その言葉を言ってくれなくて


「いい加減、言ってこいよ……」


女々しいことだって分かってる

けど、カレの言葉が聞きたくて

何度も親友と帰っていく後ろ姿を、教室から眺めてる


「しょおくんから、言っちゃえばいいじゃん」

「なんか、負けた気がする」

「は?何の勝負よ?」

「オレには、勝負なの!」

「そんなことしてると、誰かに取られちゃうよ?」

「ううっ……ヤダ」

「もぉ……そんな可愛いこと言っても、ダメ」

「可愛くない」


机に突っ伏せば、松潤がオレの頭を優しく撫でる


「じゃ、俺がしょおくんに言ったら付き合ってくれんの?」

「それは、無理」

「はっきり言うね」



カレに初めて会ったときから、好きになった

バスケ部のエース

誰もが憧れる存在で

そんなカレがオレと同じ想いでいてくれる

分かったときは、凄く嬉しかったのに……




万が一が怖くって

こんなに自分がヘタレなんだって、なさけなくなってる



「ダメだな……」

「そんなことないよ」

「松潤には、はっきり言えんのにな」

「それはそれで、嬉しいんだけどね。でもね」

「ん?」

「そろそろはっきりしてくれないと、俺らも限界よ?」

「分かってる」


こんなオレらが人に迷惑かけてるのは



「ごめんな」


机から顔を上げて、優しく微笑んでる松潤と

ここにいない彼に謝った