ガラスのエース | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←



「好きです!」


何度、この言葉をキミに伝えようとしてるか

スマホの画面

送信ボタンを押せず

鏡の前で、キメ顔で練習して

いざ、キミを前にしても

口の中が乾いて、上手く声が出せなくて



「どうした?」


笑いながら俺の顔を見るキミに、下手くそな笑顔を返すだけ






「ヘタレ」


呆れた顔をしたニノに、何度その言葉を投げつけられたか


「いい加減、諦めたら?」

「諦められるわけねー」

「だったら、早く告ってしまえ」

「それが出来たら、こんなに悩まねーよ!」


ニノの部屋

ほぼ毎日のように、学校帰りにここに来てはそんなことを言い合う


キミは、学校でも1、2を争うほどのモテる人

何度も告白されるのを見かけた

その度に

キミが誰かの恋人になるんじゃないか?

と頭を悩ませるばかり

俺だって、バスケ部のエース

キミほどではないが、告白されることだってある

だけど、俺はキミが好きだから

誰からの想いを受け取ることはないんだけど…



「ツライ」

「知らないよ」

「……ニノちゃん、俺に冷たい」

「うじうじしてる奴に、優しくなんてしてやるわけねぇーだろ」

「そんなこと言ったってさぁ……ねぇ」

「なんだよ」

「ニノは、好きな人いないの?」

「は?」

「俺ばっかりの悩み聞いてくれてさ。たまには、俺も聞くよ?」

「(´Д`)ハァ…あんたのが上手くいったら、そのときは話してやるよ」

「え?!何?!」

「ああ!!うるさい!もう、いい加減、帰れ」

「ひどいー」



呆れてるニノにいつも通り、部屋から追い出された