never 3 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

 

スマホを持つ手が震える

 

ホントは、こんなことを言いたいんじゃない

 

『ごめん

オレが悪かった』

 

そう言いたかったはずなのに…

 

 

告白されるなんて思いもしなかった

あの人はそういう人じゃないって思ってた

 

いつも、ふわふわしてて

捉えどころがなくて

でも、誰からも好かれていて

いつの間にか、誰かが隣に居て

 

真面目だけが取り柄のオレなんかが隣にいれるなんて思ってもいなかった

 

そんなあの人が、オレに告白してくれた

初めは信じられなかった

 

こんな何にも面白くないオレを、あの人は『好き』だと言ってくれた

 

でも、オレなんかが隣に居て

しかも、同じ男で

いつも綺麗な人や可愛らしい人が隣にいたのに

 

ホントにいいのか?

きっと後で後悔するんじゃないか?

 

そんなことばかり頭の中はぐるぐるしてて

でも

 

『翔くんがいいんだ』

 

そうはっきりと言ってくれたあの人の言葉に、オレは頷いたんだ

 

 

 

それから、付き合うようになって

あの人と一緒にいれることが本当に楽しくて嬉しくて

ふにゃって笑う姿に癒されたり

興味のあることにものすごく真剣に取り組んだり

今まで知らなかった姿を見れることが幸せだった

 

だから、一緒にいれば居るほど

胸の中に抑えていた想いが溢れ出しそうになる

 

 

このまま一緒に居れるわけがない

 

 

同性のオレとこのままずっと一緒にいても、『未来』が見えないって

 

 

分かってはいたんだ

たまに、公園やスーパーなんかで親子を見る眼差し

それが今、オレと居ることで出来ない『未来』

 

あの人は、本当は望んでる『未来』があるんじゃないかと

 

 

きっかけは、些細なことだったと思う

ふわふわしてるようで、本当は頑固な人

意地っ張りなとこもある

それはお互い様なんだけど

 

言い合っているうちに

 

もしかしたら、良いタイミングなのかもしれない

 

心の中に抑え込んでいた想いがその時……溢れた