never 1 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

「翔くん、わからずや!」

「智くんだって、頑固じゃん!」

 

 

なんで、こんなことになったのか

きっかけなんて、些細な事

どちらも意地っ張り

引くに引けなくて…

 

 

「もういいっ!」

 

翔くんは、そう言って部屋を出て行った

 

このとき、変な意地を張らなければよかった

そうすれば、こんなことにならなかったのに

 

俺は出て行く翔くんの姿を見ずに、乱暴にテーブルの上にあったタバコに火を点けた

 

 

 

 

 

「アホとしか言いようがないね」

 

呆れた顔をしたニノが、俺を攻めるように言う

 

翔くんが出て行ってから、全く連絡を取ることも、ましてや会いに行くことすらしてなくて

日にちだけがただ過ぎていき、こんなにも翔くんと会わない日があるなんてなくて

喧嘩してもすぐに仲直りしてたから、自分でどうしたらいいのか分からなくなって

落ち込みまくってる俺を見かねたニノが声を掛けてくれた

藁をもつかむ気持ちで飲みに誘い、今までのことを話せば、さっきの言葉

ニノは残り少なくなったグラスのビールを飲み干して

 

「さっさと謝ればいいでしょ」

「だけどさ…まさか出ていくなんてもってもないし…」

「こんな非常事態にもなって、何意地を張ってんの?」

「意地なんて…」

「あなた、最悪の事態になるよ」

「え?」

 

「翔さんのことだから、いつもみたいに時間が経てば元通りにするってこともしないし、ましてや自然消滅なんてこともしない。ただでさえ、あなたたちが付き合うときだって、翔さんがどんなに悩んでたか知ってるでしょ?あんなに真面目で常識人な人がね、あなたと付き合った。そんな翔さんが、今どんな気持ちになってるか、分からないわけないでしょ」

 

「…そうだよな」

「俺にぐちぐち言ってる暇があるなら、今すぐにでも翔さんに……」

 

ニノに言われているとき、俺のラインが鳴った

 

まさか…

 

そう思いながら、ニノと顔を合わせてから画面を見れば

 

 

『ごめんね

もう、智くんと付き合っていくことが出来ません

さようなら』

 

 

翔くんの言葉に、頭の中が真っ白になった