日曜日の午後 36 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

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背中を押されるように、玄関のドアを開けると

 

「櫻井さん!」

 

そう叫ぶように名前を呼ばれて、相葉くんに抱きしめられた

 

「ちょっちょっと!!」

 

後ろに2人がいるって分かってるから、恥ずかしくなって相葉くんの腕の中で離れようとするけど、力が強くて何も出来ない

 

「とりあえず、2人で話してこいよ」

 

後ろから智くんに言われて、相葉くんはオレを離すけど、腕をしっかり掴まれて

 

「ありがとうございました!櫻井さん、行こう!」

 

そう言って智くんとニノに勢いよく頭を下げて、オレを連れ出した

 

 

 

「ちょちょっと!どこ行くんだよ!」

 

腕を掴まれたまま歩いてる相葉くんの聞けば

 

「俺の部屋です」

 

即答されて、いろんなことが頭を駆け巡る

 

べっ別に、いきなりそんなことねぇよな?

 

相葉くんのオレに対する気持ちは分かってる

オレの気持ちも同じ

だから、ついそういうことも考えちゃって……

 

って、期待してんじゃん

 

 

 

さっきまでうじうじ考えてたのに

 

相葉くんに抱きしめられて

今、相葉くんの背中を見て

 

 

きちんと想いを伝えようって

 

オレが相葉くんをどう思っているのかを

 

 

「相葉くん」

「なんですか?」

 

オレに声を掛けられて、振り向いた相葉くんを手を引いて抱きついた

 

「櫻井さん?!」

 

驚いてる相葉くんの唇にオレの唇を押し付ける

 

「相葉くんの部屋に行ったらさ」

「はい」

 

『最後までしてくれる?』

 

耳元で囁けば、相葉くんは嬉しそうに笑って

 

「覚悟してくださいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想いが伝わった、最初の日曜日

前の日相葉くんに思いっきり抱かれて、意識を失うように眠り

相葉くんのキスで目が覚めた

 

目の前には、幸せそうに微笑む相葉くん

 

「しょーちゃん、おはよ」

「おはよ」

 

凄く幸せな気分で、オレからも相葉くんにキスをする

 

「いい夢でも見てた?」

「なんで?」

「幸せそうな顔してたよ」

 

そう言われて、思わず笑う

 

「凄く幸せだったよ」

「え?」

 

内容なんて憶えてないけど、相葉くんがいたような気がする

 

なんか、それだけでも幸せだから

 

オレを抱きしめてる相葉くんの手を握り、その手にキスをする

 

「相葉くんがいるから」

「え?」

「相葉くんがいたからさ」

「そっか」

 

相葉くんは優しく微笑むと、オレの額にキスをする

 

「しょーちゃん」

「ん?」

「これから、出かけよっか」

「どこか、行きたいの?」

「ううん。この幸せそうなしょーちゃんをみんなに見せたいな」

「は?」

「でもね、しょーちゃんは俺のだから」

「バカじゃないの」

 

ふふと笑い合いながら、オレもこの幸せそうな相葉くんを見せてあげたいって思った

 

「オレも誰にもあげないけどね」

「え?」

 

オレはもう一度、相葉くんにキスをしてベットから起き上がる

 

「出かけようか」

 

そう言えば、相葉くんも笑って起き上がった

 

 

 

 

 

 

おわり