日曜日の午後 35 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

相葉くんとの距離が近づくたび、ずっと思ってたんだ

 

 

オレのどこがいいんだろうって?

どこからどう見ても『男』なんだよ?

柔らかくもないし、胸だってあるわけでもない

可愛さだって、ひとかけらもないやつなのに

 

カッコよくて

笑顔は可愛くて

スタイルだって完璧

人を思いやることが出来て

誰にでも優しくて

 

世の中にこんないい人、いる?

 

ってくらいな人

 

そんな人が、オレみたいなやつと付き合っていいんだろうか?

もっと、素敵な人がいいんじゃないか?

 

もっと…もっと…

 

 

オレは言いながら、持っていたクッションに顔を埋める

 

「相葉くんに、好きって言われて、抱きしめられて。すげー嬉しくなるんだ。これって、もうオレは相葉くんのこと…でもさ、いつかは気が付くんじゃないかなって」

「気が付く?」

「うん。オレみたいなやつといても楽しくなんかないってさ」

「どういうこと?」

「仕事が趣味みたいなやつだよ?料理だって出来ないし、相葉くんを楽しめるようなこと、一つも…」

 

無理に笑いながら、顔を上げて二人の方を見ようとしたら、智くんがそっと自分のスマホをオレの耳に当てる

 

 

『そこから、動かないでください』

 

相葉くんの声が聞こえて驚いて智くんを見れば、智くんはふふっと笑って

 

「その先は、きちんと相葉ちゃんと話した方がいいだろ?」

「え…でも…」

「もう気持ちは翔くんの中で出てるんだから、あとは二人で話しな」

 

そう言われて智くんとニノを見れば、2人とも優しい顔でオレを見る

 

「なんか変なことされたら、すぐに連絡してね。助けに行ってあげるから」

「ありがとう」

 

三人で、ふふと笑ってると、部屋のチャイムが鳴った