日曜日の午後 19 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←






カートを押しながら、相葉くんの後を追う

さらさらした髪を見つめながら


オレ、何やってんだろうなぁ


何度、その言葉を思ったか

単なる会社の同僚と、日曜日の午後

デートみたいなことをしてる

映画見て、ご飯食べて、雑貨屋に入って

スノードームをプレゼントされて

最終的には、相葉くんの部屋で夕飯をごちそうしてくれる

これが、智くんやニノなら何も思わない

つか、こんなことしたことない

ご飯を食べに行くとか、飲みに行くとか

買い物は基本、1人ですることが多いから

誰かと一緒に行くなんて、学生時代ぶり?

彼女がいた時は、なんとなく付き合って行くけど

こうやって、夕飯の買い物もしたことないし

作ってもらったこともないかも…

うわー、それってオレどうなの?

外食か、デリバリー的なものばっかりだったっけ?

弁当を作ってもらったことはあるかもしれないけど、覚えていない

そのくらい恋人いなかったんだ、オレ

それって、やっぱりどうなんだろ…



相葉くんはあるのかな






「視線が痛いんですけど?」


相葉くんの顔が目の前にあって驚く


「うわっ!」

「うわっ!じゃないですよ。櫻井さん、俺に何かついてます?」

「え?なんで?」

「だから、視線が痛いんですよ。じっと見られてて…あっもしかして、俺に見惚れてました?」


にやにやしながらこっちをみるから


「ばっばかじゃねーの!」

「気になりますか?」

「は?」


相葉くんは、すっとオレの耳元に口を近づけると


「帰ったら教えてあげますよ」


そう言ってにこりとすると歩きだすから

なんかからかわれているようで、ムッとしながら相葉くんの後を追った