日曜日の午後 13 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←








さっき、離された手の温かさが無くて寂しいなんて思ったはずなのに……






映画の内容?

そんなもん、分かるわけねぇーだろ

ずっとだぞ、ずっと


「やっぱり、落ち着くね」


お前はなっ!

オレは、ずっっっっっっっっっっっと

わけのわかんない緊張感がハンパなくて

周りは当然、真っ暗…いや、スクリーンからの明かりがあるから見えないわけでもないんだけど

ここに居る人達は、映画を観に来ているわけだから、オレらを気にするわけでもない

主演の俳優は、今超絶な人気のあるグループのメンバー

男のオレから見ても、かなりのイケメン

女の子達がキラキラした顔して見入っているから、他に意識なんていくわけない

これだけの条件が揃っているのに、隣に座っている男に手を握られて、ハンパない緊張とわけのわかんない恥ずかしさと


マジでオレはここに何しに来てんだよっ


映画の内容なんて、入ってこなくって

かといって、隣のやつの顔は見れなくて

またに、こそっと耳元で


すごいね


こんな感じになるんだね


なんて囁かれるたびに、身体がピクってなる


もぉーーーーーー


…今すぐここから、出たい



そんなことなんか出来るわけもなく

ドキドキと手汗を知られないように、最後までそっちに意識を持っていった