日曜日の午後 10 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←









答えねぇー



頬づえをつき、ちらりと隣でパソコンの画面に向かっている相葉くんを見る


あれから、仲が良くなったかといえばそんなじゃなくて


少しだけ、話すくらい


昼めしを食いに行くとか、帰りに飲みに行くとか


あれ以来ないし、相葉くんが気が向いたときにオレにコーヒーを淹れて持ってきてくれる


今日の天気がどうとか、今日のニュースがどうだったか


居酒屋の店主とそんな差し障りのないような話をしているみたいな感じ


あの時みたいに女の子扱いしてくるわけでもないし


会社の同僚


それ以上でもそれ以下でもない



それじゃ寂しいの?



そういうわけでもないような…


感情がもやもやしてて


だからって、あの時のような扱いをされたらそれはそれで困るような…




「俺の顔に何かついてます?」




 オレの視線に気がついたのか、相葉くんに優しく微笑まれて、慌てて視線を外す



「いや、なんでもない」


「じゃ、何か用でも?」


「無い」



見られてたのが気付かれてものすごく恥ずかしい



「耳、紅いよ?」



そっと近付かれて、耳元で囁かれて


慌てて耳を隠す



「紅くなんてねぇよっ」



相葉くんは、ふふって笑って



「ホントに可愛い人ですね」



なんて呟く



こいつ、オレのことからかって遊んでじゃねぇの?



「相葉くんさ、30過ぎた男に言うことじゃねぇよ?」


「櫻井さんは、自分の魅力に気がついてないんですよ」


「はぁ?」


「そういうとこが櫻井さんの魅力の1つなんですけどね」


「オレのこと、バカにしてんの?」


「そんなことないですよ。あっそうだ」


「何?」


「今度の休み、櫻井さんは何してます?」


「え?オレ?」


「はい」


「まだ、予定は何も考えてないけど?」


「じゃ、俺と出掛けませんか?」


「え?」



相葉くんは、笑顔でとんでもないことを言った




俺とデートしませんか?