日曜日の午後 9 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←





ふざけているのか、本気なのか

ニノは、そのままオレを押し倒してきた


「何事も経験してみないと分からないよ?」


オレの上から、ものすごい男の顔をしたニノ

こんなにも変われるのか

いや、そんなことを思っている場合じゃなくて


「い…いいよ」

「いいの?」

「そうじゃないって!」


なんとかニノの下から這い出ると、その様子を見ていた智くんが笑ってた


「翔くん、大丈夫?」

「た…助けなさいよ!」

「いや、いいもん見れた」

「ばか!」


別に服なんか乱されてもいないのに、襟元を掴んでキッと智くんを睨む


「可愛いねぇ」

「可愛くなんかないわ!」 


そんなことを言ってもこの2人には何の効果もないんだけどね…


「翔くんさ」

「何?」

「ニノにそうされて、どうだったの?」

「え?」

「その先を想像した?」


智くんにそう聞かれてニノの方を見れば、もうあの時のような男の顔をしていない

怖かった?嫌だった?

そんな感情がないわけでもない

でも…


あいつだったら…


って思ったことが自分で驚いた


「誰かが浮かんだ?」


優しく笑う智くんに言われて


「浮かんだ」


そう素直に答えてしまう


「それが答えだなんて思わないでね。翔くんは、自分の答えに真面目すぎるから。でもね、それだけが答えじゃなくて、1つの選択肢と思っていいんだよ」

「どういう意味?」

「人の数だけ、答えがあるってこと」


智くんとニノは、にっこりと笑ってオレを抱きしめてくれた