あもーれ 37 | 青いたんぽぽ

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テーブルに置かれた、たぶんオムライス

 

料理の出来ないしょーちゃんが一生懸命作ってくれたモノだと思うと本当に嬉しくて

 

 

「その持っているケチャップで、ハート描こうなんてことすんなよ」

 

 

…バレてる

 

 

「でっでもさ!しょーちゃんが俺の為に作ってくれたからさ。俺の気持ちを表そうと」

 

「するな」

 

「ええー」

 

「うるさい。そんなことするなら、食うな」

 

「ごめんなさい」

 

「ただでさえ、不格好なものなのに」

 

「そんなことないよ」

 

「もっとうまく作れる予定だったのになぁ」

 

「十分だよ」

 

「ホント?」

 

 

そう言いながら、無意識な上目遣いをしてくるしょーちゃんは小悪魔だ

 

 

「ホントホント。これからどんどん上手になってくるよ」

 

「また作れってこと?」

 

「うーん。作ってくれたら嬉しいけど、無理とは言わないよ。あっ今度は俺が作ってあげる」

 

「ホント!」

 

「うん。じゃ、うちに来たときね」

 

 

何気なく言ったつもりなんだけど、しょーちゃんの顔が赤くなる

 

 

「え?」

 

「そ…それは…今度、オレが相葉くんのとこに泊まりに行ったとき?」

 

 

ああそういことか

 

ものすごく意識しててくれるなんて、すげー嬉しい

 

 

「そっ」

 

 

にやりと笑って、オムライスにハートっぽいやつを描いて口に入れる

 

 

「うまっ!しょーちゃん、美味しいよっ」

 

「え?ホント?」

 

「うん。ほら」

 

 

俺は自分の皿からスプーンにオムライスを乗せて、しょーちゃんに差し出す

 

 

「何してんの?」

 

「食べさせてあげる」

 

「えっいいよっ!自分のがあるから」

 

「食べさせてあげたいの。はい、あーん」

 

 

しょーちゃんは、誰もいないのに周りを見てから目を瞑って口を開ける

 

 

…なんて、エロい顔

 

 

スプーンを口の中に入れ、閉じる姿

 

 

これはもう仕方ないこと

 

だって、ただいま思春期真っ只中

 

いろんなことを妄想せざるおえないでしょ

 

食べる姿はあの姿と似てるって言うじゃん

 

しょーちゃんからスプーンを抜き、もぐもぐとしている姿で俺、ちょっと我慢できないかも

 

 

椅子から立ち上がり、食べてるしょーちゃんの隣に立つ

 

そして

 

 

「ごめんね」

 

「え?」

 

 

驚いてるしょーちゃんを椅子から立ち上がらせると、近くにあるソファに押し倒す

 

 

「あっ相葉くん?!」

 

「ごめん。ちょっとだけ」

 

 

そう言って、抵抗しようとしているしょーちゃんの手を押さえつけて口を塞いだ