あもーれ 35 | 青いたんぽぽ

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「え?おばさんと?」

 

「そう。今日ね、誘われたのよ。いいわよね?」

 

「……別にいいけど」

 

「翔くんも一人みたいだから、一緒にご飯食べてね」

 

「え?!」

 

「何驚いてるのよ、おかしな子ね。連絡もらってるから。用意してあるから一緒に食べなさいね」

 

 

動揺している俺に料理の入ったタッパを渡し、かぁちゃんは家を出て行った

 

 

 

 

…マジかよ

 

え?今日?!

 

 

かぁちゃんたちが出かけたら…なんて思ってたんだけど、こんなに早く二人きりになれるなんて

 

 

「まだ早いよな…」

 

 

準備は出来てる

 

そう思いながら、タンスの奥の方に隠してあるものを取りだす

 

 

「でも…」

 

 

ニヤケそうになる顔を必死に抑えて、一応カバンの中に入れて俺もしょーちゃん家に向かった

 

 

 

 






 

迎え入れてくれたしょーちゃんの姿に思わず身体が固まった

 

 

「相葉くん?」

 

 

エプロン姿のしょーちゃんのインパクトが凄くて…

 

 

「お嫁さんみたい…」

 

「バカなの?」

 

 

しょーちゃんは、ふふふと笑って俺にスリッパを出してくれる

 

 

「入ったら?」

 

「…う…ん…」

 

「何?新婚ごっこでもしてみる?」

 

「うん」

 

「マジかwじゃ、おかえりなさい」

 

 

しょーちゃんは、にこって笑って俺を見たから

 

なんか一瞬、未来の俺らが見えたような気がした

 

 

「一生大事にする」

 

「え?」

 

「俺、ホントに大事にする!」

 

 

俺は、驚いてしょーちゃんに抱きついた

 

 

「あっ相葉くん!?」

 

「俺、俺ね!」

 

「わっ分かったから!一旦、落ち着こうか」

 

 

しょーちゃんは俺の背中に手を回して服を引っ張る

 

 

「ねっ!ごっご飯、作ったからさ」

 

「え?!」

 

「何だよ、それ」

 

「しょーちゃん、俺をどうにかしたいの?」

 

「は?!」

 

「だって、今まで料理なんてしたことないじゃん!」

 

「わりぃーかよ…」

 

「そっそんなことないよっ!俺、やべぇ…」

 

「やべぇとか、今はいいから。ねっ、とりあえず入ってくれ」

 

 

しょーちゃんは今にもどうかしそうな勢いの俺から離れて、さっさと中に入る

 

俺は一旦、その場で深呼吸をしてしょーちゃんの後を追った