SURVIVOR | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←





 

 

 

ダンスフロアの隅


グラスを持ちながら、鮮やかな光と音をただ眺めている

 


「俺、踊ってくるわ」

「おう」

 


俺を誘ったやつは、にっこり笑って人ごみの渦に入っていった

 

もともと、こういうところは得意ではない

奢ってやるって言うからついて来ただけ

踊れるわけでもないし、女の子に声を掛けるほど困ってもいない

頃居合を見て帰ろうかと思っていたとき、ある一角から声が聞こえた

 


「今日は、私と付き合ってよ」

「ええ、今日は私」

「お前ら、今日は俺だろ」

 


賑やかなやりとりをソファに深く腰を掛け、人差し指をこめかみに当てその会話を興味なさそうに聞いている綺麗な男がいた

 


「ねぇ、ショウ。今日は誰?」


 

女の子がショウと呼ばれたその男の隣に座る

 


「昨日は聡子とだったでしょ?」

「そうだっけ」

「そうよ。ねぇ、いいでしょ」


 

女の子はショウに凭れ掛け、上目遣いをしながら誘っている


 

「そうだなぁ」


 

ショウは少し考えるようにフロアを見て、俺の方に視線を持ってきた

そして、俺と目が合うとにやりと笑い

 


「決めた」

 


そう言って女の子を自分から離すと、立ち上がって俺の方へ歩いてきた

 


「え?」

「今日は、この人」

「は?!」

「付き合ってよ」

 


ショウは俺の腕を掴み、女の子の方を向くと

 


「じゃぁな」

 


そう言って、俺の腕を掴んだまま華やかなフロアから俺を連れ出した




 

 

 

「ごめんね」

 


建物から出るとショウは俺の腕を離し謝ってきた

 


「え?」

「友達いたんじゃないの?」

「あっああ」

「戻る?」

「いいよ」

「いいの?」

「うん。どうせ、あいつは女の子でもひっかけて消えると思うし」

「へぇ」

「そろそろ出ようと思ってたから」

「そう。それなら、良かった」

「うん。でも、キミも良かったの?あんな可愛い子に誘われてたのに」


 

そう言うと、ショウは眉間に皺を寄せ

 


「面倒くさいんだよ、毎日毎日」

「え?」


「女の子ってさ、生理があるじゃん。その時はさ、私アレだからとか言って逃げられるだろ?男はそうもいかないじゃん。いくらその気が無くてもさ、押し倒されて跨れたら逃げられねぇじゃん。しかも、男相手の時はさ、嫌だって言っても力強いし。抑え込まれた最悪。慣らされてもねぇーのに突っ込まれる身になってみろって。あっごめん。こんな話して」


「いや、いいよ。なかなか聞けない話だから」

「そう。えっと、名前なんだっけ?」

「俺?相葉」

「相葉くんか。相葉くんってモテそうだね」

「そうかな?」

「うん。イケメンだよ」

「キミも…って、ショウくんもでしょ」

「名前、知ってんの?」

「聞こえたから」

「そうか。オレは翔。相葉くんに聞いてて、名乗ってなかったね」

「いいよ」

「相葉くんていい人だね」

「そう」

「うん。すぐに人に騙されそう」

「バカにしてんの?」

「そうじゃないよ」


 

翔くんはふふふと笑うと


 

「ありがとう」

「え?」

「付き合ってくれて。また会うことがあったら声掛けてね」

 


そう言うと俺に軽く手を振り歩き出そうとするから


 

「ちょっちょっと待って」

「え?」

「これから、どこ行くの?」

「どこかで飲みなおそうかなって」

「だったらさ、俺に付き合ってよ」

 


今度は俺が翔くんの腕を掴んで歩き出した

 

 





いつものように つづかない←


ちょっと、別のとこであげてたやつ(ズルいねw)

相櫻の日なのにー(;・∀・)

また浮かんだらあげよーと思います……