まにうけたw | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 
 
タイトル通りw
 
思ってたものと違うかも…
 
向こうのうなずきシリーズ(なんだ、それw)のイメージで見てもらえるとありがたいです←
 
 
 
 
 
 
 
 
 
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
 
 
 
 
 
 
 
 
体育館に響く、カウント。
数十人の一糸乱れぬ動き。
時たま湧く黄色い歓声。
 
オレはその中の1人の彼から、目を離さずにいた。
 
「雅紀、そこワンテンポ遅れてるから、危ねーよ」
「あっ、ごめん!」
 
彼を下で支えてるメンバーが真剣な顔で言った。
 
タイミングを合わせ彼を上に投げ、彼が空中で走るマネをする。
そして、メンバーの上に戻る。
何度も同じ動きをし、タイミングを合わせる。
 
 
学園の創立記念式典の1つのイベントとして、バスケ部とチア部が合同でするとこになり。
雅紀が大技を担当する。
そのために、毎日練習をしていて。
 
いくら運動神経の良い雅紀でも、初めての動きに悪戦苦闘。
それでも、雅紀はみんなに迷惑を掛けないようにと笑顔の裏で必死に練習していた。
 
カウントが鳴り響く中、雅紀を支えているメンバーが雅紀を高く空中に投げ、綺麗に走るマネをし、メンバーに戻る。
 
 
よっしゃ!
 
 
決まった瞬間、オレは小さくガッツポーズをする。
メンバーの中の彼の笑顔を見て、オレは持っている楽譜を握り直して、
その場を後にした。
 
 
「遅いよ」
 
壁に凭れてる姿がいつもながら絵になる松潤が、ちょっと不機嫌そうにこっちを見る。
 
「悪かった」
 
謝りながら入っていけば、松潤は壁から離れてオレに近づく。
 
「相葉くん、上手くいったみたいだね」
「うん。まあまあじゃね」
「素直じゃないよね、しょおくんは」
「何が?」
「分かりやすいのに」
「どういう意味だよ?」
「そのままだよ」
 
松潤は、やっぱり不機嫌そうな顔のまま、オレの隣に立ち。
 
「始めよ」
 
そう言うと、机の上にあるタクトを手にした。
 
創立記念式典のもう一つのイベントとして、オレと松潤が吹奏楽部と演奏をする。
オレはピアノを弾き、松潤は指揮。
ただでさえ、式典の準備で忙しい生徒会なのに、教師と生徒の熱い要望によりこれに引っ張り出されられて、松潤の機嫌の悪さも仕方ないと思ってる。
 
「しょおくん」
「何?」
「忙しいが俺の機嫌の悪さじゃないからね」
「は?」
「そういうとこがしょおくんの良さでもあるんだけどさ」
「オレ、なんか馬鹿にされてんの?」
「遠くはないよ」
 
松潤は、ため息をつくとオレのほうをみて。
 
「嫉妬させてやる」
 
にやりと笑った。
 
 
 
式典当日。
雅紀の演技は完璧。
会場の観客の歓声が凄かった。
そして、オレらの演奏も完璧に終えた。
 
 
無事にすべてを終え、屋上で一服をしていると扉が開き、雅紀がオレの隣に立つ。
 
「お疲れ」
「お疲れ様」
 
そう言葉を交わし、雅紀がポケットから缶コーヒーをオレに渡す。
 
「さんきゅ。雅紀の分は?」
 
二人で乾杯でもするのかと思えば、オレの分しかなく。
不思議に思って聞けば、雅紀は笑って。
 
「一本でいいの」
「なんで?」
「そんなに、ここに居るつもりないから」
「ん?」
 
オレはタバコの火を消し、プルタブを開ける。
 
「まぁ、この後の打ち上げもあるしな」
「行かないよ」
「え?」
「俺としょーちゃんは、行かないの」
 
雅紀はそう言うと、オレの肩をぐっと引き寄せた。
 
「あぶね!」
 
コーヒーに気を取られてるオレの顔を自分の方に向かせると、いきなり唇を塞がれた。
 
「んっ…んんっ」
 
空いてる方の手で雅紀の肩を押し、離れさせる。
 
「なにすんだよ、いきなり!」
「キスだけど?」
「キ…スだけどじゃねぇよ!」
「しょーちゃん」
「何!」
 
「松潤からの挑戦状は受け取ったから。まっ、負けないけど」
 
「は?」
 
雅紀は、にやりと笑うと。
 
「それ飲んだら、しょーちゃんの部屋に行くからね」
 
その言葉の意味が分かってしまって、顔が熱くなる。
 
「あんまり、そんな可愛い顔しないでくれる?俺の理性が飛ぶよ?」
「落ちてしまえ」
 
雅紀はオレからコーヒーを取ると、一気に飲み干す。
 
…オレに買ってきたくれたんじゃねぇのかよ
 
「さっ、帰るよ」
 
笑顔の雅紀はオレの手を掴むと歩き出した。
たぶん、もうどんなこと言ってもこいつには無駄なんだろうなと思って歩くと。
 
「ありがとね」
「ん?」
 
「俺の練習に付き合ってくれてて」
 
雅紀は振り返り、笑顔のまま言った。
 
気付いてたんだ…
 
知られてると思ったら、急に恥ずかしくなる。
 
「別に、音楽室行く途中だったし」
「音楽室は、体育館と反対方向だけど?」
「オレは、途中なの!」
「そういうことにしておくよ」
 
余裕な雅紀にイラっとして。
 
「オレ、打ち上げに出るからな」
 
そう言うと雅紀は掴んでる手を引き、壁にオレを押し付けると逃げられないようにオレの足の間に雅紀の片足を入れる。
 
「そんなこと言うなら、ここで松潤の挑戦状を受けちゃうけどいい?」
 
耳元で囁かれて、背中がぞくりとする。
 
「…ふざけんな」
 
雅紀は、ふふと笑って。
 
「俺、アドレナリンが出まくってるからさ」
「抑えろ、ばか」
「無理だねー」
 
そう言って、オレから身体を離すと手を繋いだまま走り出した。
オレは雅紀に引っ張れながら
 
…今日は、オレ、寝れるのかな
 
そんな心配をするが、その心配は的中するはめになった。
 
 
 
おわり
 
 
 
いらぬ情報として
 
前回のテストは80点取れたことをお伝えしときます←w