とりあえず 2 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

 

 

タイトルがいい加減w

 

そのうち、変えようかと思ってますが…どうしよう←

 

 

 

 

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

 

今日は、散々だった。

あれから、オレの意志なんか無視してイケメンと写真を撮ってしまったために、女の子との写真撮影会が始まり。

そしたら、他の男どもも調子に乗って撮りはじめ。

生き恥を晒すことになった。

新入部員も多少入ってくれたから良かったものの、なんか変な目で見られてる感もあったけど、それはこの際目を瞑ろう。

やっと解放されて、クタクタになりながら元に戻って、家に戻れば…

 

玄関に見慣れた靴と見慣れないスニーカー。

気にはなったが、今のオレには考える力がない。

とりあえず、リビングに向えば。

 

「おかえり」

 

リビングのドアが開いて、母さんが笑顔で迎えてくれる。

 

やっぱり、機嫌がいいな

 

母さんの機嫌の良さは、見慣れた靴のせいだ。

 

「太一さん、来てるの?」

「そう」

 

そう言いながら、母さんは可愛らしい笑顔で頷く。

自分の母さんのことを可愛いなんて言えば、ちょっと引かれそうだけど、オレが産まれてすぐに父さんが亡くなって、女手一つでここまでオレを育ててくれた。かなりの苦労してたことを知ってるから、今、母さんを支えてくれている、母さんの彼氏の太一さんには感謝している。

父さんを知らないオレには、太一さんが父さんみたいで。

けど、太一さんは母さんよりも若いから、よくお兄ちゃんに間違われるけどw

だから、太一さんが来ているときは母さんの機嫌はいいし、オレも仲良くしてもらってるから、嬉しい。

 

「太一さんのほかに、誰かいるの?」

 

太一さんの靴は分かってる。けど、その隣にスニーカー。

太一さんは、うちに来るときは一人で来る。

 

「うん。今日はね、翔に会ってもらいたい人がいるのよ」

「オレに?」

「そう。さぁ、中に入って」

 

母さんは、にこにこしながらオレの手を引き、リビングに連れていかれた。

そして、リビングに入った瞬間、オレの身体と思考が止まった。

 

え?なんで?!

 

「翔くん、おかえり」

 

にこやかに太一さんの隣に座ってるさっきのイケメンがオレに手を振る。

 

「な…んで、お前が?」

「お前じゃないでしょ。俺の名前教えたじゃん」

 

オレらのやりとりを隣で聞いてた太一さんが、嬉しそうにオレに。

 

「なんだ、知ってたの?」

「ちっ違うって!さっき…」

 

オレが女装して二人で写真を撮ってたなんて、ぜってぇー言えない。

 

「さっきね、俺が転校する学校を見に行ってさ。その時、しょーちゃんにあったの」

「おい、しょーちゃんって誰だよ」

「翔くんだから、しょーちゃん。さっきの格好に合ってるでしょ」

「さっきの格好って?」

「ああああ!!!いい!!言うな、お前!!」

 

慌てて口留めしようと彼に近づいたら、彼はにやりと笑ってオレを抱きしめた。

 

「なっ!」

 

驚いて離れようとするが、がっちり抱きめられて身動きが出来ない。

 

ふざけやがって!

 

そう思ってるオレに、彼はオレの耳元でオレのキャパを超える言葉を囁いた。

 

 

俺ら、兄弟の秘密ね

 

 

 

 

 

つづく