恋人つなぎ | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

はぁー、しょーさんかわいい←

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

いつもの収録が機材の関係で押しまくり。

その後に控えていた、取材やらなんやらもこなして。

外が白くなる頃、やっと帰れるようになった。

楽屋からメンバーが一人減り、二人減り…

最後に残ったのは、キミと俺。

二人とも、あと数時間後には別々の仕事が入ってて。

一度、自分の部屋に戻るかどうか悩んでいたら。

 

「相葉くん」

 

キミはカバンの中身を整理しながら、俺に声を掛ける。

 

「何、しょーちゃん」

「これから、どーする?」

「え?」

「戻る?」

 

キミも同じことを考えていたのか、そう聞いてきた。

俺はキミの隣にどかりと座ると。

 

「しょーちゃんは?」

「戻ったら、起きる自信がない」

「俺も」

「でもさ、ここに居るわけいかねぇーじゃん」

「そうなんだよねー」

「ホテル取るにも、もったいないし」

「そうだねー」

「ネットカフェでも行こうかな」

「俺もそうしようかなー」

「って、相葉くん、考えてんの?」

 

しょーちゃんは、俺の気のない返事に笑いながらこっちを見た。

疲れた顔してんだけど、やっぱり、しょーちゃんは可愛い顔してる。

 

「何?」

「何が?」

「オレの顔、なんかついてる?」

「うーん。疲れた顔してるけど、可愛いなって」

「はいはい。相葉くんも疲れてるよね」

「疲れてるよー」

「だよねー」

 

しょーちゃんは、俺と同じ口調で返しながら、やっぱり笑ってて。

ちょー癒される。


俺はよし!って言って立ち上がると、しょーちゃんに。


「すたんだぁーぷ!」

「はい?」

「だから、立って」

「そういうこと」


俺は、しょーちゃんの手を引いて立ち上がらせる。

そして。


「何?」


お得意の眉間にシワを寄せ顔になる。


「いいでしょ、たまには」


繋いだ手をしょーちゃんの顔の高さまで上げる。


「恋人つなぎ♪」

「バカなの?」


眉間のシワが深くなる。


「何やってん…」

「俺ら、付き合ってんだよね?」

「それとこれとは違うくない?誰かに見られたら…」

「この前、ニノとおーのさんはこれで帰っていったよ?」

「あの2人はいいんだよっ」

「じゃ、俺らはなんでダメなの?」

「おかしいだろ!あの2人は、そもそもそういう雰囲気…」

「じゃ、うちらもそうなろうよ」

「だから!」


ホントは、知ってるよ。

しょーちゃんが恥ずかしいだけなんだって。

だって、繋いだ手を離さないでしょ。


俺はぐいっと繋いでる手を引き寄せ、空いてる手をしょーちゃんの後ろ頭に当てキスをする。

キミは慌てて俺の肩に手を当て離れようとするけど、さらに深くすれば当ててた手が縋るように掴む。

力が抜けていくのが分かるから、頭から手を離して、キミの腰に回す。

でも、繋いだ手は離さないよ。


キミから唇を離し、耳元で。


「やっぱさ、俺の部屋行こ」

「え?」

「これ以上しないから。しょーちゃんとイチャイチャしたい」


しょーちゃんは、上目使いで俺を軽く睨みながら。


「絶対するなよ」

「しない…と思う」

「信用ならない」

「大丈夫だから!もぉー、早く行こ!時間がもったいない!」


キミが何かを言う前に、繋いだ手を引っ張りながら、楽屋を出た。



やっぱり、我慢が出来なくて、いろいろイタしてしまって、キミにめっちゃ怒られたのはここだけの秘密ね。






おわり