素直になれなくて。31 | 青いたんぽぽ

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長い間、お付き合いいただきありがとございました!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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そのままで
 
そう言われて。
 
「で…でも!」
「何?」
 
雅紀は優しく微笑んでそう言いながらも、オレの顔にキスをおとしている。
 
なんか、それ、恥ずかしい
 
「雅紀」
「何?」
「ちょっと、それ、止めて」
 
止めようとするんだけど、さっきから抱きしめられていて身動きが取れない。
 
「なんで?」
「は…恥ずかしい」
 
雅紀の顔が見れなくて横を向いたんだけど、どうもそれがツボに入ったらしく。
 
「可愛すぎ」
 
耳元で囁かれて、身体がぞわりとして。
 
「んっ」
 
そんな声が出る。
 
やべぇ!
 
いくら鈍感なオレでも、これはヤバいぞって思って。でも、顔見れないし。
ぎゅって目を瞑れば、雅紀の雅紀が当たってきて。
 
「しょーちゃん、煽りすぎ」
「あ…煽ってねぇーから!」
「自覚なしって、ホント、罪だね」
 
雅紀は耳朶を軽く噛み、オレの顎を掴んで自分の方へ向けると唇を重ねる。
 
こいつ、こんなにキス上手いんだ
 
恥ずかしさとかいろいろ全部、雅紀のキスに持っていかれて。
雅紀の唇が離れると同時に、目を開けば。
 
男の顔をしたカッコいい雅紀がいて。
 
ああ、やっぱり雅紀のこと、すげー好きなんだ
雅紀も、オレのこと、すげー好きなんだ
 
そう思って。
 
オレは雅紀の首に腕を回す。
 
「なぁ」
「何?」
 
オレ、雅紀のこと、すげー好き
 
そう言って、今度はオレから雅紀にキスをする。
 
「しょーちゃん!」
 
雅紀が嬉しそうな顔するから、オレまで嬉しくなった。
 
「俺、ホントにしょーちゃんのこと好きだから!すごい好き!だーい好き!」
「わかったって」
「でね。俺もしょーちゃんもお互い好きだから」
「うん」
 
このまま、最後までシていい?
 
ん?
何?
どういうこと?!
 
「ちょちょっと待て!!」
 
近づいてくる雅紀の肩に手をやり、寸前で止める。
 
「何?」
 
 
 
オレが雅紀にされちゃうの?
 
 
 
「はぁあああ?!」
 
雅紀はがばっと起き上がると、オレも起こされ。
 
「どう考えても、俺がでしょ?!」
「いや、流れ的にオレが押し倒されちゃってたけど、オレって決まってなくねぇか?」
「いやいやいや。そこは流されちゃってくれないと」
「なんでだよ!」
「しょーちゃん、よく聞いてね。しょーちゃんは、俺のこと好きなんだよね」
「う…ん…」
「この前も、俺にされちゃったよね?」
「それは!…そうだけど…」
「気持ち良かったでしょ?」
「…聞かないでくれ」
「しょーちゃんを気持ちよくさせるのは、俺で良くない?」
「まぁ、そうなんだけど」
「他の奴としたいの?」
「それはヤダ」
「でしょ。だったら……
 
俺に素直に抱かれてよ」
 
 
雅紀に優しく微笑まれて、そのままキスをされる。
 
「鈍感で無防備なしょーちゃんは俺が守ってあげるからね」
「人をなんだと思ってるんだよ」
 
「俺の大好きなしょーちゃん」
 
 
オレの大好きな雅紀の笑顔でそう言われてしまったら、もう頷くしかない。
だから、素直に。
 
 
 
大好きだよ 
 
 
 
 
 
おわり