( 'ω')トゥットゥルー
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「岡田くんに、襲われたって!!」
お前はバカなの?
時と場所を考えろや!
学食のフロアでバカでかい声でそんなこと言われれば、間違いなく注目されんだろーが!
しかも、内容が内容なんだよ、バカ!!
「雅紀、落ち着け。つうか、黙れ」
「でも!」
「頼むからって…お前か、二宮和也」
目の前で、平然とハンバーグを食べているニノを睨む。
あの場に居たのは、こいつだけだし。
「久しぶりにフルネーム呼ばれたよ」
「オレだって、呼んだよ」
「たまには、新鮮でいいねー」
にこにこしながら、ニノはこっちを見てる。
こいつ、楽しんでる。
「ちょっと!俺のこと無視するの、やめてくれない?」
完全に存在をスルーされてた相葉くんが、ガタガタとイスを引き、オレの隣に座る。
そして、オレの腕を掴んで顔を近付ける。
この距離感バカ男!
ただでさえ、この距離感が苦しくてたまらないのに、この間のアノことが頭をよぎって、顔が紅くなるを止られない。。
それを見られたくなくて、雅紀の手を振り払って顔を両手で隠す。
「え?何?恥ずかしいことされたの?」
「違うよ、ばか」
「じゃ、なんで紅くなってるの?」
若干、嬉しそうな声で聞くのは面白いから?
オレが岡田くんに何かされたら面白いの?
そうだよな、雅紀には関係ないもんな。
そう思ったら、冷静になってきて。
「デートに誘われた」
「はい?」
「だから、デートしようぜって誘われたの。まぁ、いつものことだか…ら…」
顔から手を外して雅紀の方を向いて話せば、雅紀の顔がすっげー怖い顔してて。
え?なんで、そんな顔してんの?
「雅紀?」
雅紀は、ぎゅっとオレの両肩を掴んで。
「大概にしてよね」
「はい?」
「鈍感のくせに、無防備で。どんだけ人を振り回すの?」
「何言ってんの?わけわかんないんですけど?」
雅紀は、首を横に振って。
「今度の休み、俺とデートするからね。この前の罰残ってるんだからね」
「罰って何?」
オレらの前で笑いを堪えながら、ニノが聞いてきた。
「罰…な。この前、雅紀と出掛けた時にオレが謝ってばっかいたから、雅紀が謝ったら罰なって。それ、いきてんの?!」
「当たり前でしょ?」
ニノがもう耐えられないって思ったらしく、爆笑してる。
「もう、お前らコントにしか見えねーよ」
「コントなんてしてねぇーよ!」
そう言って睨んでるのに、ニノには全く効かず。
さらに笑いのツボに入ったらしく、涙を流しながら笑ってる。
なんだよ、マジで!
「しょーちゃん!」
「何?」
「岡田くんに誘われても、行っちゃダメだからね!」
「なんでだよ!」
「リスが狼に向かって行ったら、簡単に喰べられるでしょうが!」
雅紀が言ったことに、ニノとオレの視界に入ってた一部の女の子が大きく頷いてた。
つづく