あの日の約束。 | 青いたんぽぽ

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腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 
また、始めました(´°▽°`)
 
どっちしようか迷ったけど、こっちで←どっちだ
 
 
暇つぶしになれば、嬉しいです❤
 
 
 
 
前回同様。
素敵な画像をお借りしました!!ああ、幸せ♡
 
あーちゃん様、ありがとうございます!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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しょーちゃん!
 
なぁーに?まぁーくん
 
おれ、おとなになったら、むかえにいくからね
 
うん、まってるからね
 
 
 
幼い俺らは、あの日、約束した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「頼むって」
「またかよ」
「今回はホンマに綺麗な子ばっかりやし。ほら知ってる?松本のとこの会社の子。あこ、レベル高いよー」
 
幼馴染のヨコが両手を合わせて頼み込んでくる。
 
今月何回目だよ
 
「なあ、お前がおると盛り上がるし、女のコあつまりがええやって!」
 
上げ方が上手くなってきたなw
 
この時期、こんな誘いをかなりくる。
周りから言えば、俺や松潤はイケメンらしい。
松潤はともかく、俺は違うと思ってんだけど。
 
「お前がそんなこと言うなら、俺らはどーしたらええねん!」
「わかったって」
「ありがと!じゃ、今夜、7時にいつものとこでな!」
 
元気にそう言って、ヨコは去って行った。
 
 
クリスマス前の時期。独のみのやつは、一緒に過ごす相手を見つけるに必死。
毎年のごとく、ヤローばかりの寂しい日を過ごさないように飲み会をセッティングする。
勝敗的には五分五分。俺はあんまり乗り気ではないし、松潤なんて彼女いるから、いい迷惑だと思う。
あとは、あいつに声掛けんだろうなぁ、なんて思ってたら。
 
「いる?」
 
店のドアを開け、紙袋を抱えてるニノが入ってきた。
 
「いるよ」
「この店、いつも暇だよね」
 
ニノは近くの席に座ると、店内を見渡して言う。
 
「こんな時間に入ってくる客なんていないよ」
 
ここは、俺の店。というか、親と一緒に中華屋をやってて。
昼時間と夕食の時間になれば、戦争になるんだけど。
今は、その時間も過ぎて、ほぼ休憩時間と変わらなくて。
たまにふらっと入ってくる客もいるから、俺が店番をしている。
 
「昼、食ったの?」
「うん。いらない」
「そ。で、それ何?」
「これ?」
 
ニノはにやりと笑って、紙袋から一枚取り出した。
広げてみると
 
image
 
 
「何、これ?」
「本気出してみました」
 
ニノが始めたという、パソコン教室。
間違いなく、生徒集めだと思うが。
 
「これ、間違ってない?」
「これほどのイケメンのとこに来たいと思わせるでしょ」
「はいはい」
「じゃ、これ、貼っといて」
「はぁ?!」
「そのためにここに来たんだから」
「お前らしいわ」
「誉め言葉として取っとく」
「ポジティブだな。でさ、ヨコから連絡いった?」
「きたきた。ったく、俺のことなんだと思ってんだよな。そんなに暇じゃねぇんだよ」
「そうなの?」
「まぁね」
「行くの?」
「仕方ねぇだろ、行かなきゃ、あいつ、うるさいんだもん」
 
確かに、断ったりすれば、電話攻撃が半端ない。
 
「なんかさ、もう一人連れてこいって言うから、新しく入った子連れてくわ」
「入ったの?」
「うん。可愛い子だよ」
 
ニノはにやけた顔で言う。
 
「女の子じゃ、ダメだろ」
「誰が女の子って言ったよ。まぁ、会ってからのお楽しみな」
 
ニノは俺の方をにやって笑ってみて、さっさと出て行った。
 
 
つづく