あなただけをみつめる。22 | 青いたんぽぽ

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腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

今日は磁石♡←

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜

 

 

 

雅紀を見送った後、大きくため息。

そして、自分の額に手を当てる。

 

嫌じゃなかった…

 

智くんとの終わりを感じ、荒れ狂うのを止め、松本以外のやつに触れられるのを嫌だと感じてたのに。

 

抱きしめられたり、額にキスされたのに。

雅紀は、嫌じゃなかった。

むしろ、もっと抱きしめてほしいなんて思ってしまった。

 

なんで?

 

よくわからない。

なんで、雅紀は嫌じゃなかったんだろう?

 

怖かったから?

 

それもある。

けど、それだけじゃない感情がオレの中にある。

 

雅紀は友達。

それ以上もそれ以下でもない。

 

オレはふるふると頭を振る。

 

怖かったんだ。それだけなんだ。

 

 

そう自分に言い聞かせてるとき、ポケットの中のスマホが鳴る。

驚きながら出れば。

 

『翔さん、今暇ですか?』

 

ニノからだった。

 

「うん。今、暇になった」

『何ですか、それw』

「いいじゃん、別に。で、どうした?」

『潤くんの撮影が機材関係のトラブルで中止になったんですよ。それで、仕事全部終わらせたんで、久しぶりに翔さんとご飯でも食べたいなぁと』

「珍しいじゃん。奢られるの期待してる?」

『さすが、翔さんwごちそうさまです』

 

オレは笑って、いつも行ってる居酒屋を告げ、電話を切った。

 

 

 

 

 

「デートは楽しかったんですか?」

 

ニノはビールを旨そうに飲みながら、いたずらっ子のような笑顔で聞いてきた。

 

「デートじゃねぇし」

「傍から聞けば、ほぼデートですよw」

「ニノ、オレを揶揄ってる?」

「そんなわけないじゃないですかぁ」

 

絶対、こいつ面白がってる。

 

オレはつまみの唐揚げを口に入れ、ビールで流し込む。

 

「違うって言ってんだろ」

「良かったですねー」

「だから!」

 

「俺ね、翔さんがそんな風に他の人と遊園地に行くなんてもうないのかと思ってたんで」

 

ニノはそう言って優しく微笑んだ。

 

ニノもオレのことを知る数少ない友達で。

どんなにオレが荒れてても離れることをせず、いつも通りに接してくれた。

 

「相葉さんに感謝ですね」

 

確かに、オレは松本やニノ以外の人と出掛けることをしていなかった。

あんな風に誘われることも無かったけど。

 

「そうなの?」

「そうでしょ。お友達が増えてよかったですね」

 

ニノは心の底から良かったと言ってオレを見た。

 

「お友達ね」

 

そう、雅紀は友達。

 

「翔さん」

「ん?」

「俺が言うのも何なんですけど」

「何?」

 

恋愛始めませんか?

 

真っ直ぐにオレを見つめてニノが言った。

 

「俺が翔さんの過去のこと、どうこう言うつもりもありません。けどね、翔さん。もう、あの人を待たない、終わっただというのなら、新しい恋を始めてもいいんじゃないんですか?忘れろということでもないんです。ただ、このまま翔さんが一人でいるのを見てるが辛いんですよ。俺も潤くんも。分かってますよね、あいつの気持ち」

 

ニノが言うにはよくわかってる。

 

「潤くん、見ていて気持ちいいくらい、翔さんのこと好きですよ。振られても振られても、翔さんのこと好きです」

「知ってる」

「だったら、潤くんの気持ちに応えてくれませんか?」

「それは出来ない」

「なんで?」

 

「お前、松本のこと、好きだろ?」

 

ニノが松本のことだけを見ているのは、知っている。

オレのことを好きだという松本を、ニノはいつも顔には出さないが苦しそうに見ているんだ。

 

「ごめんな、ニノ」

「あなたが謝ることなんて、一つもない」

「でも!」

「いいですか?俺は、潤くんのこと好きですよ。でもね、そういう意味じゃないんです」

「けど」

「翔さんは、何を勘違いしてるのかは知りません。俺は、潤くんの才能が好きなんです。まったく、何考えてるんですか・・」

「すみません」

「潤くん以外に誰か、気になる人でもいるんですか?」

 

そう言われて、すぐに浮かんだのは……

 

雅紀の笑顔だった…

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは、気になる方のみw

 

 

 

 

 

今回、これが書きたかったおまけww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、無言になり、酔いつぶれて、テーブルに突っ伏して眠ってしまった、翔さん。

俺はふっと笑って、翔さんの隣に座り、髪を撫でた。

 

「勘違いもほどほどにしてくださいね。俺は、あなたを見てるんですよ、ずっと。真っ直ぐに気持ちを伝える潤くんが羨ましいんです。あなたは、誰を思い浮かべて、誰を想うんですか?俺は、あなたの瞳に映らないんですよね。でも、今だけ、こうさせてくださいね」

 

俺は柔らかな髪に口付けた。

 

 

 

 

 

本当につづく。