今日も俺だけが楽しい←
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松潤の部屋に、眉間の皺がこの前よりもさらに深くなってるニノがオレの前に座ってる。
この部屋の主は、嫌々ながら仕事の呼び出しをくらい。
「ねぇー翔君、コーヒー淹れてくれるー?」
たぶん、この部屋の空気を一番読めていない釣り人、智くんがオレに言ってきた。
「うん、いいよ」
オレは少しほっとして、立ち上がりキッチンに向かう。
「ちょっと、おじさん。それくらい、自分で淹れなさいよ」
「えーだってさ、下手に俺がここのキッチンに立つと松潤に怒られんだもん」
「え?オレ、怒られたことないよ?」
「翔君は、別でしょ?」
「なんで?」
「あなたが特別なんでしょーが!いい加減、気が付きなさいよ!」
なんで、オレ、ニノに怒られてんの?
そう思いながら、3人分のコーヒーを淹れて持っていく。
2人はありがとう、って言って受け取った。
「で。どういうことなんですか?」
ニノがコーヒーを一口飲み、ゆっくりとオレに言ってきた。
「でって?」
「さっき、松潤から聞いたことです。アイバカにされたことですよ」
静かに話すニノは、世界一怖いのかもしれない。
「されたって・・・もう一回言うの?」
「されたんでしょ?何、ホントは、翔さんからしたの?」
「はぁ?!なんで、オレからしなきゃなんねぇーんだよっ!」
「ですよね」
「そうだよ」
「で?」
やっぱり言うのかよ。。。
「えっと・・その。この前、借りてた服返そうと思ってさ。それで、雅紀のとこ行って。そしたら、可愛い子犬がいてさ!そいつ、めっちゃ可愛くて」
「子犬の話は聞いてません」
「はい・・すみません」
「それから?」
「うん。それで、可愛いなーって抱っこして・・」
「だから、そのくだりはいらないって言ってるでしょ!」
「聞けよ!」
「まぁまぁ、かーさん」
「だって、この人。話進まないんだもん。おとーさんもそう思うでしょ?」
お前ら、いつからオレの親になったんだよ
「なんだかんだしてたら、雅紀がオレに一目惚れしたって。驚いてたら、いきなりキスしてきて・・もぉーオレわけわかんなくなって・・・気が付いたら、自分の部屋にいた」
ああ・・言ってて恥ずかしい・・
話を聞いたニノは呆れた顔してて。
智くんは、よく言ったって、オレの頭を撫でてくれた。
「それだけなんですか?」
「え?それだけって?」
「ほかに何かされたとか?キス以外にもっとすごいこと、うちらに言えないようないやらしいことかかは?」
「ねぇーよっ!!!!」
ニノはものすごいため息をして。
「潤くん、話盛りすぎなんだよ」
「え?」
「潤くん、俺に翔くんが雅紀いやらしいことされた!!!なんて電話してくるから」
何言ったんだよ、松潤。。
「まぁ、松潤、翔君のこと、大好きだからね。さっきもすごい勢いで翔君に絡んでたし」
「潤くんならそうでしょうけど」
「松潤に怒られ、ニノにも怒られたんじゃ、翔君かわいそうだしな」
「智くん」
「まぁ、あいつに翔君が傷物にされたんなら、俺許さねぇけど。翔君、どうなの?」
「何が?」
「あいつにキスされて、嫌だったの?」
智くんが優しい笑顔でオレに聞いてきた。
嫌だった?
そう聞かれれば、どうなんだろう、オレ。
「・・・わかんない」
それが今のオレの気持ち。
たぶん、ほかのやつだったら本気で嫌かもしれない。いや、嫌だ。
でも、智くんやニノ、松潤だったらそうでもないかもしれない。
「試しにしてみます?うちらと」
「え?」
「声に出てましたよ、全部」
「うそ!」
「だから、翔さんは分かりやすいんですよ」
「俺としてみる?」
「いや、止めてきます」
「そうはっきり断られると傷つくんですけど?」
「ええー」
ニノとの会話を黙って聞いていた智くんが。
「じゃさ、もう一回、相葉くんとデートしてみる?」
なんて言ってきた。
「はぁ!?なんで!」
「いや、このまま逃げててもどうしようもないでしょ?」
「逃げるって」
「そういうの嫌でしょ、翔君は」
「そうだけど・・」
「だったら、もう一回してみ?なんなら、俺ついていってあげようか?」
「おとーさん」
「かーさんもそう思うだろ?」
まだ続いていたのか、そのコント・・
「また、女装すんの?」
「そこ?!」
「しなくていいから。どうする、翔君?」
優しく両親に見守られて、オレはこくんと頷いた。
ただ、大宮に夫婦コントもどきをさせたかっただけです・・すまんww
あっ!つづく←