自分が楽しいだけですまんw
末っ子は、こんな子ではありません←当たり前
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……ん……くん…しょーくん！！
「え？呼んだ？」
呼ばれてはっとすれば、イケメンの顔がオレの目の前にあった。
「具合悪いの？」
心配そうに手のひらを額に当てながら、松潤が聞いてきた。
「いや、悪くないよ」
「でも、さっきからぼーっとしてるし」
「えっそう？」
「うん。熱はないね。食べすぎ？あっ！まさか、道に落ちてるものでも食べたの？」
お前、オレを何だと思ってるんだよ！！
「違うって！つか、拾い食いなんてするわけねぇーだろ！」
「でも、食いしん坊の翔くん、しそうなんだもん」
「するか！」
「じゃ、お腹空きすぎちゃった？」
「・・・・腹は減った」
今日は、ニノの劇団の公演があって。オレと松潤で観に行くことになってて。（智くんは釣りに出かけました）公演まで時間があるから、少し早いランチしようってことになり、松潤のお勧めのカフェに来ていた。
松潤が選んだだけあって、メニューは全部おいしそうで楽しみにしていたはずなのに。
「はぁーーー」
たぶん、あの日からずっと大きなため息ばかりついている。
「何、どーしたの？もう、待てない？」
いや、松潤。いくら俺が食いしん坊でも、料理が来るまで待てるから。
「大丈夫だって」
「でも・・」
「なんでもないから」
オレを心配（別の意味で）してくれる松潤に悪くて、料理が運ばれてくるまでニノの公演の話をした。
「うめぇ！！！」
オレの好みを完全に把握している松潤だけあって、運ばれたパスタはすごく旨い。
「でしょ！絶対、翔くんの好みの味だと思ったんだよね」
「さすが、松潤！」
「へへへ」
「なぁ、そっちも一口ちょうだい」
「いいよ。はい、あーん」
「あーん・・・って、一人で食えるわ！」
「いいからいいから」
松潤は嬉しそうに、フォークに綺麗にパスタを巻き付けてオレに差し出す。
「あーんしてくれないと、あげないよ？」
なんだよ、その無駄なイケメンぶりは。。
恥ずかしさよりも食い意地のほうが勝るオレはちらりと周りをみて、ぱくりと口に入れる。
「これもうめぇ！！！」
「でしょ」
口に広がる味を堪能しながら食べてると、松潤はにこにこしながらオレの顔を見つめる。
「やっぱり、翔くんは可愛いね」
「は！？可愛くなんかねぇーし」
「ううん。可愛いよ」
「だから！」
「はいはい、可愛くないんでしょ」
ムカつく！年下のくせに！！
「松潤さ、オレなんかより可愛い女の子とデートしてたほうがいいんじゃね？お前、モテんだろ？」
こいつ、ホント、顔もいいし、優しいし。ちょっと残念なとこもあるけど。でも、どこからどうみても女の子がほっておくわけないわけなくて。事実、ここに入ってきてからも、女の子の客とは言わず、店の女の子も松潤に熱い視線を送ってる。
一緒にいて、ちょっと優越感♪
「翔くんはさ、分かってないよね」
「何が？」
「ここにいる女の子、翔くん見てるよ？」
「は！？んなことねぇーよ！お前だよ、お前！」
「あとね、女の子だけじゃないからね」
「どういう意味だよ？」
松潤はすっとオレの目の前に顔を近づけ。
「男の人も見てるから」
あああああああ？！！？！？！？！
また訳の分からないことを言い始めた。
「翔くんは、自覚なさすぎなんだよ。そんなに可愛い笑顔振りまいてると、いつか襲われちゃうんだからね」
そう言われて、あいつのことを思い出した。
そんな笑顔で見られたらその気がないやつにでも襲われちゃうんだからね！
ああ、確かに襲われちゃったよ。。。
あの日、あいつに、一目惚れした、って言われて、キスされた。
あまりにも驚きすぎて、そのあとのことはまったく憶えてなくて。その場から、どうやって帰ったのかもわからなくて。落ち着いた時には、返さなきゃいけない服をまた持ってきてしまった。
それから、ものすごくあいつに会いづらくて。そのまま、日にちだけが経ってしまった。
「翔くん？」
「え？」
「もしかして、あいつになんかされたの？」
松潤の顔色が変わった。
こいつ、鋭いんだった。。。
「い・・いや、ささっされてねぇーし！」
「翔くんは、隠し事と嘘が下手なんだよ」
「え？！」
「態度と顔に出すぎ・・もぉー何されたの！！！」
松潤の顔がめっちゃ怖いです。。
「い・・・や・・・その・・・キ・・・スされました・・・」
「はぁああああああああああああああああああああ！！！！！！！」
たぶん、顔から火が出るんじゃないかってくらい赤くなってしまったオレをみて、世界中に響くんじゃないかっていうくらいの大声を出す松潤。
オレ、いろんな意味で恥ずかしい。。
もう、ここ来れねーな。。。
「なっ何されてんの！！！！だから、翔くんは無防備なんだって！何回、俺に言われたと思ってんの！」
「んなこと言われても！お前だって、酔った時、オレにしてくるじゃねーか！！」
「それとこれとは違うでしょ！もぉー、ニノどころじゃないんですけど！ほら、翔くん、帰るよっ」
「は？なんで？」
「バカじゃないの！？今の話、ゆっくり聞かせてもらおうじゃない。俺の部屋でいいよね？」
「お前の部屋は、なんかヤバい気がする・・・」
「何言っての？！何もしないよ。でも、俺自分でもヤバいと思うから、智くんも呼ぶ。なら大丈夫でしょ？！」
そう松潤は言うと、カバンの中からスマホを取り出し、智くんを呼び出し始めた。
ニノ、すまん。
どうも、オレはお前の公演は見れないらしい。。
ああ、楽しかった♪
あっ、つづきますｗ