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いつきのサッカーブログ

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カネキ @IO1180




1月初めにカタルーニャダービーが3戦行われた。
1月2日はリーグ戦、
6日と13日はホームアンドアウェーの国王杯があった。

この3戦の結果は、
2日のリーグ戦は0-0の引分け、
6日のカップ戦は4-1とバルサの完勝、
13日は消化試合的な感じはあったが2-0でバルサが勝って次のラウンドへ進んだ。



今回カタルーニャダービー3試合のうち、2日と6日に行われた2試合の変化についてのマッチレビューとする。





《論点》

この短期間で(0-0)→(4-1)と結果にどうしてここまでの差がついたのか。2試合を比較していく。








〈はじめに〉


この2試合のキーマンとなったのがこの間5度目のバロンドールを受賞した「メッシ」であった。
メッシの離脱時にはスアレス、ネイマールを中心にメッシの穴をうまく埋めていたバルセロナだが、このブログの題にある通り、未だにメッシの影響力は計り知れないことがわかった。







戦い方

バルセロナの戦い方は変わらず。
エスパニョールの戦い方は2試合ともブロックをしっかり作ってカウンターを狙うという戦術。
唯一変わった所としては、6日のカップ戦ではエスパニョールが先制点を挙げた所くらいだ。

またこの2試合で試合前に変化したことは、
2日のリーグ戦にラキティッチが先発したが、6日はラキティッチに代わってアルダが先発した。


そして、2試合を見て1番の変化を感じたのが、


【メッシのポジショニング】


この後はメッシのポジショニングに注目して
1月2日に行われたリーグ戦の試合から見ていく







【1月2日 リーガエスパニョーラ第18節】

エスパニョール対バルセロナ   0-0 引分け



0-0の引分けに終わったこの試合、
試合の流れとして気になったのは、バルセロナの立ち上がりのビルドアップのミスが目立った所だ。
バルサの自陣でボールを失うことが多かった。
                                       ↓
このチーム状況を見て判断したのかわからないが、メッシが以下の写真のように、中盤の位置まで下がって試合を組み立てる場面が目立った。
そしてこのことがバルサの攻撃を停滞させる原因となった。

(赤丸がメッシ)

①
{F352F978-78B3-44F3-9938-888CC87E9927:01}


②
{393FC91D-323F-40BB-A389-B483653BF0B0:01}


③
{CD7DB8DC-7E26-43A6-99C9-7821714CE681:01}


④
{DA2C2574-D50E-45DF-ADDC-3C8CF7842B2B:01}

                                       ⬇︎
⑤
{D2312D9A-6393-4FF6-9F0C-96E75B0E2393:01}



以上の写真からメッシが中盤に下がってきていることがわかる。
メッシが中盤に下がることによって、次に述べる(1)~(3)のようなエスパニョールのDFに有利な条件が揃うこととなった。



(1)
メッシが写真のように中盤に下がってくることによって、エスパニョールのDFラインとしてはスアレスとネイマールを4人で見る余裕が生まれる。
(③と⑤の写真がわかりやすい)

(2)
次に、前線のスアレス、ネイマールにボールが渡ったとする。その時にメッシは中盤の位置から前線に移動するが、元から前線にいるよりも確実に時間がかかり、エスパニョールの中盤の選手が戻る時間ができる。
(①~⑤のどの写真でも言える。特に④と⑤の写真は連続したシーンだが、DFに囲まれたイニエスタからスアレスにボールが渡った。スアレスにマークは付いていないが、エスパニョールDFとしては、⑴で述べたように前線にスアレスとネイマールしかいないため比較的余裕が持てる。
この時にメッシが奥のスペースか、スアレスの近くにポジションを取っていたら確実にビックチャンスとなっただろう。(⑤の写真の青いスペース)
イニエスタからスアレスにボールが渡った時点で相手の中盤の選手より後ろに位置していることによって、エスパニョールの選手に戻る時間を与えてしまい、チャンスになりにくい)

(3)
そして、スアレスとネイマールはドリブルにしても動き出しにしてもメッシと同じようなレベルである。なのでメッシが2人のプレーに間に合わずに攻撃が終わる展開も見られた。


このように、簡単に言うとエスパニョールDFにとってドリブル、シュート、ラストパス何においても超一流であり一番厄介なメッシが、ゴールに近いエリアで仕事ができない状況が多々発生してしまっていた。

これがこの試合でバルサが無得点に終わった最大の理由ではないかと考えた。





ただ全くチャンスがなかったというわけではない。
前半のビックチャンスにはこのマッチレビューのキーマンであるメッシが絡んでいた。

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(赤丸がメッシ)


このシーンは、メッシもネイマールと共にペナルティエリアに進入し、ネイマールとワンツーで突破して決定的なシーンとなった。
エスパニョールDFがかなりいる中での決定的なチャンスであった。


あとは、後半にスアレスがラキティッチのループパスに抜け出したシーンがあったがポストに阻まれた。

さすがにこれだけのタレントがいるのでメッシが関わらなくてもチャンスの一つや二つ作り出すのだが、あまりにバルサの得点チャンスが少ない試合であった。



その原因としてまとめると、
先程述べた【メッシのポジショニング】の問題が1番の原因であると感じた。
写真は前半のみであるが、試合を通してこの流れが続いた。
そして、バルサにとってメッシの影響力がかなり高いということを露呈した試合になったのではないか。





次に1月6日に行われたカップ戦を見てみる。







【1月6日   スペイン国王杯 第1戦】

バルセロナ対エスパニョール     4-1



4日前に0-0と勝ちきれずに迎えたこの試合は4-1とバルサの完勝に終わった。
なぜ前の戦いで無失点に抑えたエスパニョールが4失点したのか。
最大の要因として、この試合ではメッシのポジショニングが前の試合と比べてかなりの変化が見られた。
そのメッシのポジショニングの変化を見ていく。





【メッシのポジショニングの変化】


このマッチレビューの要であるメッシのポジショニング。
この試合でももちろん、中盤の位置でボールを受けて攻撃の組み立てに加わる場面も見られた。
しかし、明らかに前の戦いよりも前線にポジショニングを取っていた。

(赤丸がメッシ)

⑥
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⑦
{533497A5-9447-48AD-9FCC-A0CBD1032C49:01}


⑧
{9DC92D08-D3F6-4561-8C76-2680F4992DEE:01}


⑨
{2819D257-C6C7-4F26-8438-2FAF0A93BCF7:01}



⑦~⑨の写真のように、基本的に左サイドにボールがあるときは右のワイドにポジションを取った。
真ん中にポジションを取ったときには、⑥のように下がりすぎずに相手の中盤とDFラインの間に留まった。


すると以下の写真のように必然とメッシのボールを受けるスペース、プレースペースができた。

⑩
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(↑赤丸がメッシ。黄色い矢印がボールの進路。青いスペースがこのシーンでのメッシのプレースペース)
                                        ⬇︎

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↑⑩のシーンの続き
(ボールを受けたメッシがバイタルエリアにドリブルで進入した。画面にいるDF全員がメッシにつられた。メッシとしては黒の矢印のようにこのまま中に切れ込んでシュート。または黄色の矢印、青の矢印の2つのパスコースがあり、計3つの選択肢ができている。


また⑩のシーンでもわかるが、エスパニョールの選手は自然とメッシへのマークが集中し、メッシにつられるため他のバルサの選手のボールを受けるスペースが生まれる。以下の写真からも見てみる。

11
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↑ボールを持ったアルダから右サイドのメッシへと展開される。
                                       ⬇︎

{A2500A26-CF47-4C17-B701-FE9AAC9ED59A:01}

↑11のシーンの続き
(アルダからボールを受けたメッシは中にドリブルで進入。するとエスパニョールの全選手がメッシに釘付けとなった。逆サイド青丸のネイマールに広大なスペースが与えられることとなった)


このようなメッシが起点となってチャンスを演出するという展開が前の試合より格段に増えた。



バルサと対戦するチームは守備の時に、
守備ブロックを形成してバルサの選手のプレースペースを狭くして自由を奪うか、
前線から連動したプレッシャーをかけていく、
戦術が多用される。
しかし、メッシという異次元の選手がいることによってこのような戦術が無になってしまう。
それを避けるために、メッシへのマークに人数を割いてしまうと、バルサの他の選手をフリーにすることになるのがまた難しい所だ。
メッシに人数をかけた分、11のシーンのように他のバルサの選手にプレーするスペースが必然と与えてしまうことになる。



最初に戻ると、0-0に終わった試合ではこのメッシが自らのポジショニングでエスパニョールのDFの手助けをしてしまった。エスパニョールのDFの監視しやすい所にポジションを取り、エスパニョールは狭い範囲でのブロックを形成した守備をすることができた。


そして4-1でバルセロナが勝った試合では、
メッシのポジショニングを修正?
(メッシが意図的に考えてやったのか、チーム戦術を再確認したのか、エンリケの指示か、それとも単なるメッシの感覚なのかはわからない)
し、ピッチを広く使った攻撃ができたことで、
先程述べたメッシのプレースペースができたこと、メッシにマークがつられたことで味方選手のプレースペースもまた生まれたこと、
そして前の試合と違って前線に留まることが多かったのでゴールに近い位置から動き出せたから4得点という結果が生まれたのではないか。





〈付け足しとして〉


エスパニョールが先制点を挙げたことも試合全体の流れを変えた要因のひとつではないかと感じた。
この試合では、前半8分にエスパニョールがパスカットから先制点を挙げた。
得点できたエスパニョールとしてはすぐに同点に追いつかれたものの、もっと得点できるのではないか。得点したい。という心理的な変化もあったのかもしれない。2日のリーグ戦と比べて意識の中で攻撃への比重が少し重くなったことが、バルサの攻撃に耐えられなかった要因とも考える。

プラス、単にエスパニョールの先制点がバルセロナのスイッチを入れてしまったのかもしれないですが  
 (笑)










〈最後に〉


2試合を通して、改めてメッシの凄さとまだまだバルセロナのメッシへの依存度の高さを感じた。
まさしく
『メッシに左右されるバルセロナ』
であった。

そしてサッカーの基本である、
「攻撃は広く、守備は狭く」
ということの重要性を再確認させられた。