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いつきのサッカーブログ

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今回は 

リーガ・エスパニョーラ 第21節 

マラガ対バルセロナ

のマッチレビューをやりたいと思います。




※バルセロナ中心です。また、写真の画質悪いです。よろしくです。









まずは試合前の状況から、

バルセロナは年が明けてからの初戦のエスパニョールとのリーグ戦に引き分けて以降、カップ戦含め全ての試合に勝利。
要因としては、年が明けてアルダやA.ビダルといった新戦力が試合に出れるようになり、過密日程の中ターンオーバーを上手く活用できていることが挙げられる。戦力が整ってきたことが余裕を持った戦いに繋がり、結果も伴ってきている良い状態だ。
しかし今節は、出場停止のピケ、怪我をしたJ.アルバ、ネイマールといった欠場者が目立ち、特にDFラインに不安が残る状態であった。

そのバルセロナの今節の相手であるマラガは、年が明ける前の12月の戦績は3勝1分と好成績で新年を迎えた。明けてからは1勝1敗1分と勝ちきれない試合もあるが、攻守に積極的なサッカーを展開し調子がとても良い。





バルセロナのスタメン

GKにブラボ
DFライン右からA.ビダル、マスチェラーノ、ヴェルマーレン、アドリアーノ
MFはアンカーにブスケツ、右のインテリオールにアルダ、左にイニエスタ
FWは右からメッシ、中央にスアレス、左にムニル



バルセロナのスタメンを見るとやはりDFラインの左側の出来、ネイマールの代わりに起用されたムニルの出来が試されるところだ。
ムニルはここ最近、カップ戦であるが結果を出していて好調な印象であり、今節でも良いパフォーマンスが期待された。


このことから試合前の注目点としては、
○バルセロナのDFライン
○ムニルのパフォーマンス

にプラスして、前回のカタルーニャダービーでのマッチレビューで指摘した、
○メッシのポジショニング


この3つのポイントを挙げた中で、この試合を見ていく。






試合は前半1分に動いた。

前半1分、マラガDFラインの一瞬の隙をついたスアレスがペナルティエリア内右でボールを受け、ヌルヌルとゴールライン際を突破。
スアレスの角度のないところからのシュート?クロス?がゴール前にこぼれて詰めていたムニルが押し込んで早々にバルセロナが先制に成功した。

これでバルセロナが優位に試合を進めるだろうと予想されたが、


全く逆の展開が待っていました。



《マラガの戦術にハマったバルセロナ》

開始1分に先制したのは良かったが、その後はマラガの戦術にハマったバルセロナはバタバタ。
バルセロナらしくない試合展開となった。


バルセロナの状況

○不安定なDFライン
試合前の注目点のひとつであったDFラインの出来だが、特に前半のDF陣は攻撃の組み立てから守備のポジショニングまで雑であった。
守備のポジショニングから見てみる↓

①-1
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①-1写真の状況は、マラガの左サイドからのスローイン。上の赤丸がマスチェラーノでマラガの選手のマークに付いている。下のゴール前の赤丸がヴェルマーレンとアドリアーノ。なぜかマスチェラーノとヴェルマーレンの間のスペースが異常に空いていて、マスチェラーノのカバーは誰もいない。
この流れから下の写真の危険なシーンに繋がる。
                                   ⬇︎
①-2
{37719B0A-CAF9-41B8-AB21-9DDDDA27ECED:01}


↑スローインの流れから青丸の選手がクロスを上げるシーン。上の①-1の写真のスペースはまだ埋まってなくら赤丸のイニエスタ?とマスチェラーノは完全にボールウォッチャーだ。そして背後のスペースに走りこんでる選手に気づいていない。
状況を把握しているであろうヴェルマーレンはスペースを埋める管理をしていなく、また1人だけDFラインをかなり下げてしまっていてマラガの選手に飛び込むスペースを多く与えてしまっている。

この試合のバルセロナの良くない状況として、このような守備のずさんな状況が多く見受けられた。


次に、DFラインからの攻撃の組み立てについては、中盤へのパスが浮いてしまったり、マラガの選手に引っかかる場面が多く、落ち着いた攻撃の組み立てが出来なかった。GKまでパスミスが出てしまっていた。
特に両センターバックのルーズボールの処理、GKを含めDFラインの選手から中盤、前線の選手へのパスが非常に雑に感じた。




まあこれらの原因はバルセロナの選手の問題だけでなく、マラガの戦術が上手くハマっていたのもバルセロナがバタバタした要因であった。





《2つの守備組織を上手く併用したマラガ》



マラガはこの日、2つの守備を上手に併用して戦った。特に前半はそれがハマっていた。


◆一つ目の守備は、バルセロナと対戦する相手が多く用いてくる「4-4-2の守備ブロックを形成」した守備。
この試合のマラガの基本的な守備組織は以下の写真の形であった。

②
{BBF870FC-0F00-4ABD-A34B-3F15F02B2E02:01}




◆二つ目の守備は、バルセロナと対戦するときに、真っ向から戦ってくるアトレチコなどが用いてくる「マンツーマン」の守備。
以下の写真のように前線からマークにつき、バルセロナのDFラインから自由に攻撃を組み立てさせない守備。

③
{B34D9583-0FCE-41B7-8D3F-F6D9AFB7585E:01}


↑守備ブロックを形成するだけなら左の青い丸の位置にポジショニングするはずだが。
状況によっては2ボランチの片方が青い矢印のように前線まで上がってマーク付き、バルセロナに自由に攻撃の組み立てをさせなかった。



マラガはこの2つの守備を状況によって上手く使い分けて戦ってきたので、バルセロナは前半かなり苦しめられることとなった。


特に、マラガの選手が状況を判断し前線からマンツーマンでプレッシャーをかけたときにことごとくバルセロナのパスがマラガの選手に渡ることが多々あり、大ピンチを何度も招いた。


マラガは②の写真のように4-4-2のシステムである。
守備ブロックを形成する場合は、この4-4-2の形を取りバルセロナのバイタルエリアへの進入を防ぐ。
そして、この形を基にバルセロナのDFラインの裏にボールが出た時やマラガの攻撃からバルセロナにボールが奪われた時プラス、マラガの守備組織が整っている時に状況を見て判断したマラガのボランチの1人が一気にラインを一つ上げて以下の写真のような4-3-3の形となった。
(マラガのDFラインは写ってませんがご了承ください)

④
{C1438942-BF6E-4B0B-AFCB-B2BED85CFDF9:01}


バルセロナは④の写真の通り両サイドバックの選手は高い位置にポジションを取る。
そして、センターバックの2人とアンカーのブスケツ時には写真のようにGKを含めた4人で攻撃の組み立てをはじめる。
基本的に、相手はこの位置に4人プレッシャーをかけさせることはあまりないのでGKを含めると比較的余裕を持ってボールを回すことができるのだ。

しかし、マラガが②の写真のように4-4-2でブロックを形成してきたときは問題ないが、③や④の写真のように前線からのマンツーマンにシフトチェンジしてきたときに2センターバックとブスケツにはプレッシャーがかかる。
その時にいつもは先に述べたGKを上手く使ってプレッシャーを回避するのだが、、、

⑤
{61BCE989-02A5-4269-BD46-DF68576DAAD6:01}


今日のマラガは⑤の写真↑のように常にGKの位置まで激しくプレッシャーをかけてきた。
そのことからバルセロナはボールを落ち着いて保持することが出来なくなったのだ。




そして、
攻撃が上手く組み立てられなくなるとバルセロナのあの選手が動かざるを得なくなる。

「ボールが来ないな。こうなったら自分が下がって攻撃の組み立ての助けになるか、強引に1人で状況を打開するか。」
とバルサの王であるメッシが多分こう思うのではないか。
こう思ったメッシは(想像です)⑥の写真のようにズルズルとポジションを下げてきて、マラガDFの思うツボとなる。

⑥
{FAF991C8-6238-4822-83A6-0AAEE074684F:01}


↑下がってボールを受けるメッシ(黄色い丸)
マラガの選手全員がメッシを自分の監視下に置けている。さすがのメッシでもこの状況を打開するのは難しい、、、

こうして、メッシが下がってくるとなると、
前のカタルーニャダービーの記事で書いた現象が起こる↓

http://s.ameblo.jp/0811ikki/entry-12120305551.html

気になる人は読んでみてください。



このように、攻守においてバルセロナは徐々に悪循環に陥っていくことになった。

そして前半32分、散々マラガの前線からのプレッシャーからピンチを招いたバルセロナが耐えきれずに同点弾を浴びた。



結局前半は先制点は奪われたが、マラガの一方的な試合展開に終わった。





前半が終了し、バルセロナはまずDFラインを修正した。
この試合の始まりから浮き足立っていたヴェルマーレンを下げてマテューを投入。
今シーズン序盤のヴェルマーレンはなかなか良いパフォーマンスだと感じていたし、そのことがピケが不在の中起用された理由だと考えた。
しかし今日のパフォーマンスではエンリケ監督の信頼を失ってもおかしくはない。

⑦
{19BB9650-7F41-4609-80A8-6142A1EF033B:01}


↑ルーズボールに手こずり空振りして挙げ句の果てに転倒したヴェルマーレン。



以上のように、まずはDFラインから修正をしたバルセロナ。


そして、開始早々にマラガの一瞬の隙を突いたバルセロナが勝ち越しに成功。
勝ち越し弾を挙げたのは、前半なにもできていなかったメッシだ。

マラガとしては、前半完璧な試合をしていたのにまたしても早い時間にメッシに一瞬の隙を見せてしまった。
まあ、世界王者バルセロナの王様であるメッシに一瞬でも隙を見せてはいけないのだが。
しかしマラガに隙を作らせたのもまたメッシであることは間違いない。

得点シーンを以下の⑧の写真から見てみる。

⑧-1
{CBE5C28D-8D9C-430C-B84E-9188DC69B14F:01}


↑イニエスタがボールを持っていて、その間バイタルエリアをフラフラするメッシ(黄色い丸)
                                   ⬇︎
⑧-2
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↑イニエスタから左のアドリアーノへパスが通る。マラガの横スライドが遅かったため、アドリアーノは完全にフリーな状態になる。この状態をみたメッシは、まずメッシをケアしなければならないマラガの選手が完全にボールウォッチャーになってることを確認(青い矢印)→ゴール前にぽっかり空いたスペースを確認(黄色いエリア)→そして動き出す(赤い矢印)
                                      ⬇︎
⑧-3
{AAC8B8E4-5C28-4817-8656-BE22466C08C4:01}


↑ピンポイントのクロスをジャンピングボレーで見事に決めた。


失点シーンのマラガは、まずイニエスタから横のアドリアーノへパスが出たときの横のスライドが遅かった。
そして、初めゴール前にいなかったメッシのケアとゴール前のスペースを埋めることを怠った。
3つもの隙をメッシに見せてしまったらゴールを防ぐことは難しいのだ。



こうしてメッシのゴールで勝ち越しに成功したバルセロナ。
そしてこの状況に満足することなく、エンリケ監督はさらに修正をしてきた。
この試合前半開始1分しか仕事ができなかったムニルに替えてラキティッチを投入。
ここでこの試合の注目点であったムニルについてだが、〈ネイマールとの大きな差〉を感じることとなった。
1番の差として感じたのが、以下の状況の時だ。

⑨
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↑青丸の位置でボールを受けたムニル。前方に大きなスペースがあり、相手DFも1人の状態でボールを受けた。仕掛けるにはもってこいの状況だ。しかし、赤の矢印の通り後ろの選手に戻してしまい攻撃が停滞してしまったシーン。

ネイマールだったら、チームが全くチャンスを作れずに苦しんでいるこの状況。仕掛けて強引にでもフィニッシュまで持って行ったのではないかと思う。

そしてこのチームで残って行くためにはこういったシーンでアピールしていかないといけないのではないか。



《マラガを攻略したバルセロナ》


そのムニルに代わって投入されたラキティッチ。
アルダをムニルの位置に上げてラキティッチをインテリオールに。
そしてバルセロナがマラガの前線からのプレッシャーへの対応策を見てとれた。
以下の写真から見てみる。

⑩
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↑⑩の写真で見てとれるように、攻撃の組み立ての際ブスケツがセンターバックの位置まで下がり、イニエスタとラキティッチが2ボランチのような形でDFラインの組み立てに参加するようになった。

このことで、前半マラガの2ボランチは片方が2トップの位置まで上がり3人でプレッシャーをかけていたが、イニエスタとラキティッチが2人サポートに入ることでマラガの中盤の選手は2トップの位置まで上がることができなくなった。

それでも前半のように機を見て上がれば良いではないかという意見もあるかもしれないが、
片方のボランチの選手が自分のマークを捨ててバルセロナのDFラインにプレッシャーにいくことは以下の状況を生み出すのではないか。

11
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前半のバルセロナの組み立ては2センターバックにブスケツがサポートに入る形だったので、マラガが前線からプレッシャーをかけるときに4-3-3の形になっても⑤の写真のように逆サイドのサイドバックを捨てることでうまくマンマークすることができた。
しかし、上の11の写真のようにブスケツがセンターバックの位置まで下がりブスケツが担ってた前半の役割をイニエスタとラキティッチが担うことで、バルセロナは3-4-3の形を作った。
この状況でマラガは前半のように4-4-2と4-3-3の可変式システムを採用するには、イニエスタとラキティッチについてるどちらかの選手が11の写真の赤い矢印のように動かなければならない。
しかし、そうなると4-3-3となったマラガのシステムでは中盤にてバルセロナの数的優位が発生する。
イニエスタかラキティッチのどちらかをフリーにすることになり、これだけのスペースがあるバルセロナとしてはマークが付かれてようと壁パスなどをつかい、イニエスタかラキティッチどちらかのマークが空いたほうに繋ぐことは容易であろう。


なにか対策したかったマラガとしては、
◆4バックの形を崩したくなかったこと。(バルセロナの3トップに対して1対1の状況は避けたかった?)
◆サイドの選手の横のスライドの指示まで出していなかったのだろうか、マラガはそこまで準備していなかったか。

このふたつの理由から、マラガがこのシステムに対応できなかった理由ではないか。


まあ前半の攻撃の組み立ての際でも、厳密に言えばバルセロナは3-4-3の形になるのだろうが、ラキティッチの投入の際イニエスタとラキティッチがはっきりした2ボランチの役割をすることが徹底されたことが、マラガの4-4-2と4-3-3の可変式システムを停止させた理由と考えて十分ではないだろうか。



ようやく、ひとつの解決法を見つけたバルセロナ。その後の展開はバルセロナが試合の流れを掴み取り、マラガにはチャンスが訪れなくなった。


最終的にはバルセロナがしっかり試合を締める形となった。
しかし、前半1分の得点がなければ違った結果になっていてもおかしくなかった。

そして、試合を決めるゴールを決めたのがメッシ。前半あれだけ仕事せず、軽い怪我からの復帰戦でコンディションも良くないのかと思わせておきながら、後半開始5分で相手の隙を逃さずゴール。
その後のチャンスもメッシが絡んで2.3度あった程度。



この試合のバルセロナの注目点として挙げたDFラインは期待を裏切り、ムニルもチャンスを生かす結果にはならなかった。

もうひとつの注目点として最後にメッシのポジショニング。
前半を見ると良くない状況に陥りつつあるのかと思いきや、後半はミスも目立ったがエースとして決勝点を挙げチャンスにも絡んだ。

これはバルセロナが選手交代などで攻撃の組み立てが後半にしっかり修正ができたことで、メッシが自由にプレーできるポジションに専念できた結果とも言える。
後半のメッシ前半より多くの時間で12の写真のようなポジショニングを取っていた。

12
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以上のように、年始のエスパニョール戦からチームとして修正ができているということは、今後もバルセロナの安定した戦いが期待できるのでは?





ということで、
バルセロナの次節の相手はアトレチコマドリード。
首位攻防戦だけあって激しい試合となるだろう。
アトレチコは今節のマラガよりもより力のあるプレッシャーをかけてくるだろうし、攻撃陣のタレントも豊富。
今節のようなDF陣のパフォーマンスなら負ける確率も高い。
なににせよ楽しみな一戦だ。