神保町に、岩波ホールという場所がある。
厳選された外国映画が、たった一本だけ上映されている映画館だ。
今、ちょうどやっているのは「パリ20区、僕たちのクラス」というフランス映画。
この作品は、二年前のカンヌ映画祭パルムドール受賞作で、ある様々な人種の子供たちが在籍する中学校を舞台としたドキュメントタッチの物語だ。
生徒役の子供たちは全員が演技未経験の素人ということで、セリフの一つ一つにわざとらしさが無く、それが驚くまでのリアリティに繋がっていた。
作品には、彼らが抱える様々な問題が孕んでくる。
言語、移民、成績、人種差別、教師、親、そして将来のこと。
もちろん日本人の僕には理解できない、そして知識の少ない問題もあるのだが、ついつい悩み苦しむ彼らにあの頃の自分を重ねてしまった。
中学生という、一番多感で繊細な時期を描くことで、世界が抱える問題が無意識的に浮き彫りになってくるのが面白かった。
学校は「社会」の縮図である、とはよく言われるけど、彼らのクラスは正に「世界」の縮図のようであった。
今、日本では同じ中学校を舞台とした映画「告白」が大ヒットしている。
あちらはエンターテイメント作品であるし、描くテーマも全く違うだろうから、安易に比べることはできない。
だが、「苛め」も「殺人」も描くことはなくても、子供たちの「今」を映し出すことはできるのだ。
厳選された外国映画が、たった一本だけ上映されている映画館だ。
今、ちょうどやっているのは「パリ20区、僕たちのクラス」というフランス映画。
この作品は、二年前のカンヌ映画祭パルムドール受賞作で、ある様々な人種の子供たちが在籍する中学校を舞台としたドキュメントタッチの物語だ。
生徒役の子供たちは全員が演技未経験の素人ということで、セリフの一つ一つにわざとらしさが無く、それが驚くまでのリアリティに繋がっていた。
作品には、彼らが抱える様々な問題が孕んでくる。
言語、移民、成績、人種差別、教師、親、そして将来のこと。
もちろん日本人の僕には理解できない、そして知識の少ない問題もあるのだが、ついつい悩み苦しむ彼らにあの頃の自分を重ねてしまった。
中学生という、一番多感で繊細な時期を描くことで、世界が抱える問題が無意識的に浮き彫りになってくるのが面白かった。
学校は「社会」の縮図である、とはよく言われるけど、彼らのクラスは正に「世界」の縮図のようであった。
今、日本では同じ中学校を舞台とした映画「告白」が大ヒットしている。
あちらはエンターテイメント作品であるし、描くテーマも全く違うだろうから、安易に比べることはできない。
だが、「苛め」も「殺人」も描くことはなくても、子供たちの「今」を映し出すことはできるのだ。