世界から孤立したと思う時はないか?
周囲が違うのか、自分が違うのか…不安になった事はないか?
この話は、主人公である少年が孤独になってしまった不幸な事件から始まる。
少年を待ち受ける出来事の数々は、孤独な少年をどう変えていくのか…
さぁ、『美しい―――を求めて。』の世界へどうぞ。
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目の前が"アカ"に染まる…
夕日と炎と、それから……血と肉塊。
赤と緋と朱…全てがアカかった。
『――、…テッ。…クッ』
それは誰の血?その肉塊は何?
僕は…ぼくは……ボクは………
『ッ!生きなさい!』
ボクハ、……何故生キテルノ?
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ゆっくりと目覚める。
今いるのは、自分の部屋の自分のベットの中。
当たり前な筈なのに、それを幸せに感じた。
コンコンッ「蒼、起きてるか?」
「起きてる。おはよう、翡翠兄さん」
「朝御飯作ってるから、早くおいでね?」
「わかった、すぐ行くよ」
今話してたのは、翡翠(ヒスイ)兄さん。
本当は叔父さんにあたるらしいけど、若く見えるから兄さんってよんでるんだ。
兄さんに引き取ってもらうまでは施設にいたから、初めて家族ができて嬉しい。
僕の記憶にあるのは、8歳の時に施設の前に居た所から。
それまでの記憶は無いんだ…
だから、翡翠兄さんが叔父さんなのかわからない。
でもね、そんなの関係無く翡翠兄さんが大好きだから、一緒にいるんだよ♪
・・・あ、早く用意しなきゃ遅刻しちゃう!
━━バタバタバタ━
「遅刻しちゃう!」
「朝御飯食べる時間、無くなってるね」
「ごめんなさい…」
「大丈夫だよ。おにぎり作ったから、休み時間にでも食べて。
あと、お昼のお弁当ね」
「いつも、ありがとう。
行ってきます!」
「行ってらっしゃい、気をつけて」
これが、翡翠兄さんとの最後の会話。
そして、学校に向かう僕に待ち受けているのは・・・・。
━━━プロローグ END ━━━