僕は学校で1日の大半を過ごす。
友人と呼べる相手は、2次元の話が大好きな笠井 信悟(カサイ シンゴ)だけ・・・そういえば、自己紹介がまだだったね。
僕の名前は、槙谷 蒼大(マキタニ ソウタ)だよ。
「そういえば、蒼大って自分に関する噂知ってる?」
「・・・何それ」
「お前に近寄ったら、【神の裁き】を受けるんだとさ」
・・・・・・何言ってんの?
僕が裁かれるんじゃないの?
ボソッ「・・・神子じゃあるまいし、そんな訳ないじゃん」
信悟がニヤニヤしながら見てくるけど、もう気にしない事にしよう。
どうせ、趣味の話に繋げるんだから。
「でも・・・神子といったら遙時シリーズだけど、神に愛されてるという事なら『07-GHOST』の【テイト】だな!だが、蒼大には『黒執事』の【シェル】コスをしてもらいt「長い。訳がわからないし、説明もいらない」
ボソッ「・・・たまにはデレを見せてよ」
━━ってな感じで、学校生活を始める。
だが、今日はいつもの朝と違った。
━バタバタバタ━━
バンッ「槙谷はいるか!?」
「居ますが、何でしょうか?」
「今すぐ鴨井総合病院に行けッ!養兄さんが運ばれたッ!!」
病院?翡翠兄さんが?何で・・・?
そう考えた瞬間、走り出していた。
今日は何も聞いていないから、1日家にいる筈なのに・・・。
━━鴨井総合病院━━
総合受付で翡翠兄さんの部屋を聞き、急いで部屋に向かった。
無我夢中で、純粋に兄さんに会いたくて・・・
ガラッ「翡翠兄さんッ!!」
「院内は静かに。君が蒼君かい?ずっと君を呼んでいたんだ、一緒にいてあげてくれるかい?」
「わかりました、ありがとうございます」
医師や看護師が全員居なくなった。
今いるのは、僕と顔色の悪い翡翠兄さんだけ。
「翡翠兄さん?ビックリしたよ。急に病院に行け!って言われて来たんだから・・・」
「・・・・・・」
「にい・・・さん・・?」
「・・・・・そう・・か?ごめ・・んね・・・・みえないんだ」
「え・・・?何で?」
ちゃんとこっちを見てるのに、何で見えないの?
僕と目が合ってるのに、何で見えないの?
「ほ・・んと・・・ごめんね・・・ずっ・・と・・・そうの・・そば・・・に・・いたかっ・・・・・」ピ━━━━━━━…
何の音?
「翡翠兄さん、起きてよ・・・起きてよ!僕は何も伝えてないよ!早起きとか、お弁当とか・・・いつもありがとうって。翡翠兄さんの事、大好きだって・・ちゃんと伝えてないよ!目を開けて、もう一度笑顔見せて・・・・・僕を一人にしないで!!」
それから疲れて寝てしまうくらい、大声で泣いた。
僕の大好きな人は、もう・・・・・いない。
━━━数日後━━━
僕はまだ悲しみの中にいた。
あの日、翡翠兄さんが病院に運ばれたのは、玄関先で倒れていたのを通りがかった人が見つけ、救急車を呼んでくれたらしい。
でも・・・・・僕は一人になってしまった。
学校にも行く気がしない。
誰にも会いたくない、何もしたくない。
ボソッ「会いたいよ、兄さん・・・」
━━ピンポーン…━━
ッ!?
━バタバタバタッ━━
ガチャッ「翡翠兄さん!!」
「ごめんな、翡翠さんじゃなくて」
翡翠兄さんじゃ・・・ない。
そこにいたのは、担任と信悟。
二人とも、泣きそうな顔で僕を見てる。
「何の用?僕は翡翠兄さんを待ってるんだけど・・・」
「蒼大、翡翠さんは亡くなったんだ。もう帰ってこない」
「嘘つき、翡翠兄さんは帰ってくる」
「槙谷・・・辛いのはわかるがな、事実n「何それ、先生に何がわかるんですか?」
翡翠兄さんがいない世界なんて、僕がいる世界じゃない・・・・
━━ピカッ━━━
その時、目の前が眩しいくらいに光輝いた。
そして、光の中から誰かが僕に手をさしのべてくれた。
確実にわかるのは、《人間の手ではない》という事。
僕はその手をとり、光の中へ進んだ。
導きを辿って・・・。
━━━????━━━
「誰かがやってくるよ。心に怪我をした子が・・・」
「そうですか・・・。ですが、ミサの時間がきましたから、大聖堂へ行きましょう。ラブラドール・・・」
「そうだね、カストル。・・・悲しき子羊君に神の御加護を━━…」
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