幼い頃の記憶




母は経営者で社交的で親しみやすい人
それが母がわたし以外に見せていた姿






でも、わたしの幼い頃の記憶はなぜか中学までほとんどないが
思い出したくないコトなのに頭から離れないコトがある。







当時、わたしは家政婦さんに育てられていて
父も母も家にいた記憶はあまりない。




だけど、母と2人になるといつも怒鳴られ
寒い冬の夜、知らない公園に連れて行かれ
1人で泣いていたコト
髪の毛をつかまれ、床に引きずり回されていたコト
生卵を頭に何個も何個もぶつけられていたコト






今日、母に言った
怖かったと泣きながら。




すると、母はその経緯を覚えているか
と問いた。





忘れもしない。
母は笑いながら、楽しそうに
「あなたの頭で、卵を何個割れるかしら」?
そう言った。
そして、何個も何個も最後にはパックを顔に押し付けた。






母は言った
「あれは何個割れるか、一種のゲームだったのよ」。






わたしは電話を切った。





やはり、帰る場所はわたしにはないのだと落胆した。