NHKにこういう番組があったのか
2分間の番組
内容は
月周回衛星“かぐや”に搭載したNHKのハイビ
ジョンカメラが撮影した“地球の出”。月の地平
線からゆっくりと地球が見えてくる映像は、全
世界の人々に地球の貴重さを思い起こさせた。
そのたぐいまれな映像ととも
に詩人・茨木のり子さんが、アポロが撮影した
地球の写真を見て作った詩「水の星」を朗読す
る。読み手は、俳優の吉岡秀隆さん。
詩の言霊(ことだま)と地球の映像が響き合い、
“かけがえのない地球”に
思いをめぐらす2分間。
たまたま映像が目にはいり、詞を朗読
詞の作者は 茨木のり子さん
気になっていた詩人である。
水の星 茨木のり子
宇宙の漆黒の闇のなかを
ひっそりまわる水の星
まわりには仲間もなく親戚もなく
まるで孤独な星なんだ
生まれてこのかた
なにに一番驚いたかと言えば
水一滴もこぼさずに廻る地球を
外からパチリと写した一枚の写真
こういうところに棲んでいましたか
これを見なかった昔のひととは
線引きできるほどの意識の差が出てくる筈なのに
みんなわりあいぼんやりしている
太陽からの距離がほどほどで
それで水がたっぷりと渦まくのであるらしい
中は火の玉だっていうのに
ありえない不思議 蒼い星
すさまじい洪水の記憶が残り
ノアの箱舟の伝説が生まれたのだろうけれど
善良な者たちだけが選ばれて積まれた船で
あったのに子子孫孫のていたらくを見れば
この言い伝えもいたって怪しい
軌道を逸れることもなく いまだ死の星にも
ならず いのちの豊饒を抱えながら
どこかさびしげな 水の星
極小の一分子でもある人間が
ゆえなくさびしいのもあたりまえで
あたりまえすぎることは言わないほうがいい
のでしょう
(ポケット詩集Ⅲ 童話屋より)
映像がすばらしい事はもちろんだが
それと詞が調和している
詞は物寂しげで
人の胸に訴えてくるものに
迫力がある
詩人を知ったのは、韓国の詩人ユン・ドンジュさん
の詞の解説を読んでからだ
この映像・詩の朗読を聞いて
客観的に見ている美しい地球を
では、主観的には、何ができるのだろうか
と・・・・。
かぐや姫から見た地球