人生におけるファイナルステージと演出 | 観劇のためのプチ備忘録

観劇のためのプチ備忘録

観劇やダンスが趣味です。
ロシアバレエから舞台芸術の世界へ。
團十郎襲名公演中は歌舞伎を集中して観ます。
舞台鑑賞で学んだことや感じたことを書きつづります。
劇場の施設管理や設備管理、アートマネジメントに興味があります。

出生から始まるライフイベントは告別式で終わります。

本人がいるけれど不在のお別れ会です。


泣いて父が生き返るなら、いくらでも泣くけれど、父を取り戻すことはできません。

愛する者を亡くした私たちは、泣きながら前に進むしかないのです。


故人を偲び、残された者たちが前に進むためのセレモニー。

セレモニー演出のための小道具を探しに、父の書斎に入りました。


書斎は2部屋あって、ひとつは生活のための書斎で、もうひとつは…
趣味のための書斎です。

園芸や建築、歴史、映画、美術、音楽、食、酒などの書籍やクラシック音楽のCDが並び、
水彩画や墨絵のデッサンに、木版画や絵手紙の作品が出てきました。

さすが、公園の設計に携わっただけあり、デザインはバッチリです。
実は我が家の庭や畑の設計も父が行いました。
今はCADで設計を行うようですが父は手書きです💦

私もデッサンは父から教わり、見よう見まねで描いてました。
今でもうちの会社で使われてる私のデザインがあるし、イベントのフライヤーを作るときデッサン画を委託会社に渡しています。

自分のバックグラウンドを確認した作業となりました。

写真は父の描いたトラです。