東京芸術劇場

2024/6/13、14


出演者: 山内惠介

 指揮:横山奏 

管弦楽:パシフィックフィルハーモニア東京

 編曲:井上一平/穴沢弘慶


 来年4月18日、デビューから25周年を迎える山内惠介さんの「オーケストラコンサート」、2日間拝聴しました。

 常に挑戦、進化を続ける山内惠介さん。

 初日は緊張と勝手の違いのせいか、ちょっとチグハグ。さすがにいつものノリの様にはいかない。

 

 しかし、そこがまた新鮮でもあり。

 

 そして、何より耳慣れた山内惠介さんの楽曲が未だかつてないクラッシックとの融合で「まるで初めて聴く」かの如く変貌を遂げている!

 今までのコンサートでも様々な楽曲がアレンジされていたが想像だにしない様に、自分の無知さをちょい反省しつつ、久々のクラッシックの世界にどんどん惹き込まれていく。


そして、まるでミラーボールの様な山内惠介さんを前にオーケストラの皆様方はどんな感覚なのかと曲を楽しみつつも別の楽しみにもワクワクが止まらない。


 普段、演歌しか聴かない観客。

 なので、いつものノリで歌い終わった途端に拍手。

 いやいや、まだ演奏は終わってないよ~。

 

 そして後半。

 山内惠介さんより「いつも通り自由にやって頂いていいんですが、演奏の余韻が消えてから拍手してね」の要望。

 その直後の曲は見事に推しの要望を完璧にクリアする観客。

 正に、それが「山内惠介のファン」の真骨頂。

演奏中にペンライトが振られ、おまけに「惠ちゃん」コール。山内惠介が「この衣装」と言えばファンなら当たり前のお約束事「いいっしょ!」返し。


感受性の豊かな山内惠介が泣いて歌えなくなれば直ぐ様共に歌って彼を支え、共に笑い、共に泣き…


 オーケストラの世界では「あり得ない事だらけ」。


 だが、そこに「音楽の原点」を感じた。


クラッシックだろうが、演歌だろうが、ロックだろうが、人々が集いコミュニケーション·ツールとして様々な発展を続ける音楽。


 本来、国境もジャンルもなんの意味も持たない「心と心を繋ぐツール」

 それが音楽なのだと。

 ひしひしと心が豊かになる、そんな2日間だった。


 そうそう…。

 緊張のあまり初日は「ちょっとポンコツ」な所も御愛嬌。だが2日目は見事に修正され、改めてパシフィックフィルハーモニア東京の皆様と山内惠介さんの「プロ根性」「努力と力量に惚れ直す」そんな2日間でもありました。


 来月7/11  フェスティバルホール

 指揮
横山奏 

 管弦楽
大阪交響楽団 

 編曲
井上一平/穴沢弘慶


 大阪でのオーケストラコンサートはまた違った魅力が体感できるはず…。


もう、こうなったら、オーケストラの皆様も「山内惠介の世界」をとことん楽しめば!?

 

改めて山内惠介のファンになって良かった。

そんな日々が続きそう…。