母の葬儀に行ってきた。
自分がしてあげたいことをいろいろした。

手紙を書き、思っていることを綴り
編みもので花つくり
好きなものをもっていき
味噌汁とおにぎりをつくり…

自己満足かもしれないけど
自分の心の整理や弔い、最後の区切りとして。

それなりに親孝行はしてきたつもりだけど

もっと元気なうちに
いろいろやってあげればよかったと
思わずにはいられない。

ちょっとした小さな母のお願い、甘え
ポロッと口にしていた願望が
今になって懐かしく思う。

母は持病もあったので
自分の最期をいつも意識していたのか

よく『家族のために、頑張ってくれてたから
パパのことを宜しくね』
と言っていた。

これは遺言だったのかもしれない。

いつか子どものためにと、妊娠もしてない時に
買ってくれた絵本も、今は愛しく思う。

ふとした瞬間に、母との思い出が溢れてきて
目頭が熱くなる。

本当の本当の最期に
母の顔に触れ、弔いをし、骨を拾う。

親孝行って何だろうかと
たまに思うことがあったが

親のためにと
自分のしたいことをしてあげられたら
それはそれで、どんなことも
親孝行になるのかもしれない。

そして

骨を拾うのは
本当に最期にできる親孝行。

今までどんなに愚痴を言ってても

自分の母親が骨になって出てくる姿は
何とも言えない気持ちになり

泣けてくる。

そして産まれ変わって、来世では
もっと自分のために生きて
幸せな人生を送ってほしいと思う。


自分の親の骨を拾う。

いつかはとは思っていたけど

こんなにも早く、こんな瞬間が来るとは

思わなかった。



残された父を大切にして
自分や家族の健康を守ろうと思う。




母に敬意を込めて。