2020年  祥伝社文庫  新装版




大阪・梅田の雑居ビルの屋上

「合田整骨院」で働く姉妹は秘密を抱えていた。

過去から逃げるように東京へ出た姉・恵は 

「いずみ」と名乗る少女に出会う。

「殺される」と怯える少女に

妹・歩の面影を見て放っておけなくなった恵は

行動を共にするが、ある日いずみが大怪我を負う。

痛々しい傷跡を見た恵は

”身体の声が聞こえる整体師“合田力を訪ねるよう

いずみを送り出すが・・・・・。



整体師合田力シリーズ3作目。

今回は、ほぼ恵の視点で話は進んでいく。

1、2作目ほど合田さんの活躍?なし。

それでもやはり合田さんの言葉は心に残る。

「他人を傷つけずにはいられない人間はな

そんな事をせえへんで生きられる人間よりも

ずっとずっと不幸なんや。

いくら笑っていて楽しそうにしていても

後悔なんかしてへんように見えても

金持ちでも、美人か男前でも

ずっと哀れなやつらなんや」


思わず、いつもマウントとる

あの人の顔が浮かんだわぁ~ニヤリ