その時、大きな数人の人影が、私を囲むように、アスファルトの地面に伸びているのに気付いた。
振り返ると同時に、190㌢を超える見事な体格をした男達に、取り囲まれてしまった。

??「ユー」
冷たい眼差しのブロンドの男が、私の前に立ちはだかり、突き刺すような視線を向けている。

??「タツルのガールフレンドかい?」

(それに、藤瀬くんのことを知っているの?)

??「日本のガールは幼く見えるから、まるで子供のようだね」

ブロンドの男が下卑た笑みを浮かべながら、私の頬に手を伸ばした。

(この人…すごく怖い目をしている)

背筋に耐えきれないほどの悪寒が走る。
私は胸を張り、毅然とした態度でブロンドの男を睨みつけた。

愛菜「私に…何か用ですか!?」
??「その目…タツルと同じ、イヤな感じだ」

ブロンドの男が嫌悪感をむき出しにし、地面に唾を吐いた。
そして、私の肩を掴もうと、その手を伸ばしてきた。

藤瀬「俺の女に、何か用か?ジュニア!」
愛菜「藤瀬くん…!」

藤瀬くんが怒りに顔を歪ませながら、ジュニアと呼ばれた男の手首を掴み上げた。

ジュニア「SAMURAIの登場だね。タツル」
藤瀬「どういうつもりだ?ジュニア」

藤瀬くんがジュニアさんの手を離し、強い眼差しで男達を睨みつけている。

ジュニア「可愛いジパニーズガールが、少し見たかっただけさ」

ジュニアさんは不敵な微笑みを浮かべ、仲間と一緒に立ち去ってしまった。

愛菜「ふぅ……」
私は恐怖と緊張を、ため息と共に吐き出した。

藤瀬「すまん…怖い思いをさせちまったな」
藤瀬くんが緊張の糸が切れた私を、ギュッと抱き寄せてくれる。

愛菜「…ううん。私は平気。それより…今の人は?」
私は藤瀬くんに抱き締められながら、ジュニアさんの背を目で追った。

藤瀬「アイツらは、同じチームの連中だ。あのブロンドの男はジュニア・ブラッドレー。あいつらのリーダーだ」

(ジュニア・ブラッドレー…)
私は心の中でその名を繰り返した。

(どうしてあんな…冷たい眼差しを?)
先程のことを思い出すと、思わず身震いしてしまう。

藤瀬「何が気に食わねぇのか…やたらと俺につっかかってきやがる」
藤瀬くんが大きくため息を吐きながら、首を軽く回した。




<<続きます…>>