と、いうことで、ね?
3回連続の怪談話し、どうでした
か?
まあ、ねぇ、怖さってのはつまり
人それぞれですからねぇ。
Aが怖いからって、Bも怖いって
もんでも、無いですからなあ。
ま、偶然でも怖さのツボにハマった
人は良かったですわな。笑
しかしね?
今夜の奴は、前2個と違って少しは
怖さがキツイと、思いますよ。
私が大学に入学したばかりの、最初の
夏休み中の、話しなんですな。
私がバイクを大好きなのは、確か
前の記事にも、書きましたよね?
で、高校生の頃からバイクを乗り回し
て居たんですけれど。
まあ、泊まりがけのツーリングなんて
のは、大学生に成ってからでしたよ。
今夜の話しは、ツーリングに行った
ときの話しではなく、バイクを使った
ある肝試し、の話しなんですねぇ。
私はロードバイク、つまり一般的な
舗装路を走るバイクと、ね?
オフロード、つまり舗装されて無い
凸凹道を走るオフロードバイクにも
乗っていたんですよ。
オフロード走行ってのは、断然!
バイクを乗るのが、上手く成ります
からねぇ!
でね、ロードバイクならば特別には
珍しく無い、夜間走行ってのは、オフ
ロードバイクでは、滅多に有りえない
こと、なんですよ。
だって普段走ってる場所が、ね?
山の中の林道、ですからねぇ。
つまり登山道だって有る、山道を
走っているわけなんですよ。
夜になれば当然、人気なんて無くなる
し、山ですから街灯なんて無いですよ
しかも凸凹道ですからなあ・・
とても夜、走れるコンディションの道
では、無い、わけなんですな。
しかし、だからこそ!走ってやろう!
なんて跳ねっ返り野郎、ってのは
居るもんでしょう?
それ、私なんですよ。笑
で、行く林道は自宅・・私は大学生
時代、神奈川県に家を借りて自活して
いましたのでね?
ま、行き慣れているのと、自宅から
まあ、近いってことで奥秩父にある
中津川林道、という場所を選びまし
たよ。
私のオフロードバイクは2スト
ロークでしたので、ガススタンドが
開いているうちにガスを入れても、
林道の入り口近くで、可成りガスが
減るのが分かってましたから、ね?
大学のバイク仲間から、8ℓ入りの
ジェリ缶を借りましてね。
それを、更にプラスチックの箱に入れ
て、荷台にグルグル巻きにしましたよ。
で、夜を待って出発するほど、気が
長く無いですからねぇ。笑
夕方近くから出発して、高速は
使わないで、ずっと下道で行きまして
まんまと夜中になってから、林道の
入り口に着きましたよ。
まず、持ってきた弁当を立ったまま
食べましてね。
煙草をいっぷくしてから、少し気を
落ち着かせましたな。
目の前にアルのは、バイクのライトが
届か無い向こうは・・どんな化け物が
出て来るかワカンナイ、暗闇ですよ。
ひとつ、深呼吸しましてね。
バイクに跨がって、走り出しまし
たよ。
中津川林道というのは凸凹道がね?
約30キロも続く林道なんですよ。
しかしまあ、昼間なら走り慣れて
いる場所ですからねぇ。
夜で、オフ車の小さなライトが照らす
路面が、分かり辛い、というだけで
特別他の恐怖とかは無かったですね。
で、何キロくらい走った頃か・・
左側のミラーに、何か光が当たって
いるのが、分かったんですよ。
光は当然、後ろからの光ですから、
ん?営林省のパトロールカーか?
不味いな・・なんて言い訳しよう
と、思いましたねぇ。
林道ってのは、営林省の管轄道路で
基本的に夜は走っちゃ駄目なんですよ
直ぐに引き返せ!と言われたなら、
引き返すしか、ないわけなんですよ。
素早く後ろを、振り向いて見ると
後ろは真っ暗で、何も走っては
居無いんですな。
なんだ、気のせいか?
なんて思って又、少しスピードを
上げて、走りましたよ。
すると今度は、スピードメーターの
ランプが突然!消えちゃったんです
さあ・・困りましたよ。
だってスピード感は、周りの景色が
どれくらいの早さで移動するかで、
判断するものですから、夜で景色が
見え無い上に、スピードメーターも
分から無いんじゃ、お手上げですよ
そりゃね?ギアとエンジンの唸りで
だいたい何キロか?ってのは分かり
ますけれどねぇ。
良く見え無い路面を気にしたいのに
余計なことを、気にしたくは無い
ですよ。
まあ、仕方ない・・帰ったらバルブ
交換するか・・なんて思いながら
バイクを走らせていると、ね?
ある山の腰を、グルリと廻ったら!
月は、自分の正面の夜空に浮かんで
居るんですよ!
ん?それじゃあ、この左側のミラー
に写っているのは、月じゃないんだ
・・なら、なんだ?
と、思いましてね。
なんだか怖くなりましたよ。
ハッキリ見たいんですけれどね?
なんか怖くて、そう出来ないん
ですなあ・・・
しかしね?
いつまでも放って置く、なんて事は
出来無いですよ。
だって何か、重大なことが、後ろで
起きているのかも、知れないしね?
勇気を出して、左側のミラーを
グッ!と見ましたよ。
すると!!
背広を着て、ネクタイを締めて
髪を七三に分けている、眼鏡をかけた
サラリーマン風の男が、私のバイクの
後ろに乗って、私の左肩を掴みながら
ニヤニヤ笑って居るんですよ!
自分でもね、よくコケ無なかったと
思いますよ!あんまり驚いちゃって
コケてもフツーでしょう?
目を前に戻してから、ね。
私は考えましたよ。
後ろに誰か乗って居る感覚も無いし
左肩を掴まれてる、感覚も無い・・
これは幻覚か、さもなければ狐か狸が
化かしてるんだろう!
なんて思いましたから、ね?
もう1回ミラーを、見ましたよ。
しかし! やはり!
同じモノが、見えましたよ!
こういうときって、ね?
人間って面白いですよ。
私、どうしたと、思いますか?
え? バイクを置いて逃げた?
いやいや、後何10キロも有る
山の中ですからね。笑
バイクを止めて? ちゃんと後ろを
確認した?
ん〜、まあ、フツーはそうします
よねぇ・・しかしね?
左側のミラーを、グッ!と下に
曲げたんですよ、ミラーの鏡面が
見え無いようにね。
つまり、子供の考え方なんですよ
見えなければ、怖く無いわけです
どんなに怖くても、見え無ければ、
怖くもなんとも無いでしょう?
自分でも呆れる、応急処置なん
ですけれどねぇ・・
的確な処置でしたね。笑
で、後は正面の夜空の月を眺めて
気を落ち着かせて、ユックリと
走り続けましたよ。
林道の出口に着くと、不思議と
スピードメーターの灯りは点いて
いるし、左側のミラーにも何も
写って無いんですな・・・
中津川林道ってのは、ね?
割と穏やかな林道だからね。
事故死した人間なんて、居無いと
思ってたんですよ。
しかしそれは、大間違いでしてね
生活道路として使っていた、中津川
林道が、夜間通行禁止に成ったのは
何人も谷へ落ちて、死亡したからだ
そうですよ。
さあ、これで怪談話し
は終了です!
次回からは、フツーのブログに
戻りますからね!