小春日和にふさわしい毎日、秋も深まってきているのに気温は高め。

個展期日間際になっても窯焚きを続けている。
ガス供給と温度を確かめ、歩きの運動に出かけた。
夕方にはまだ早い午後4時前、白山はほんの少し茜色を帯びてきたか。

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   白山


それにしても良い天気が続き、気温も穏やかで気持ちが良い。
窯焚きで徹夜をしたり、作業の連続で寝不足が続いているが、
爽やかな秋風に吹かれていると、何となく気分がリフレッシュされる。

このあたりの稲刈りは9月中旬までにすべて完了し、
殺風景な風景となっていたが、その時から約一ヵ月半経過。
刈り取られた稲株から再び新芽が伸び、穂までも付き始めてきた。

暦を見なければ、この温かさと稲の状態を見る限り、梅雨後と錯覚してしまう。
その延びてきた稲も、ここ数日の間にトラックで耕かされ、再び秋色になってしまった。

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   宵待ち草=月見草


堤防から眺める白山、かけはし川沿いの田畑、
すれ違う人々と挨拶を交わしながら、片道30分の歩きを続けた。

堤防の土手には宵待ち草。 この頃になって急に色鮮やかに咲き出した。
でも何故か背丈が低い。 例年だったら1メートルくらいの高さで咲いているのに、
30センチも満たない茎が延びているだけ。 何故だろう???

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   綿毛


とにかく今日の歩きの運動は、周りを観察することに集中した。
歩いていると、今まで気づかなかったことまでもが見えてくるから不思議で面白い。
ついこの前まで沢山の白鷺がねぐらにしていた、対岸の柳の木、
今はひっそりと、柳だけが川面の風に揺れている。
白鷺はいずこへ?

渡り鳥が来るにはまだ早く、小魚を狙って青サギが水面をじっとみつめているだけ。
そんな景色を眺めながら、窯のことも気になりながら、ひたすら歩きを続けた。

宵待ち草と競い合うように、タンポポの綿毛が可愛らしい姿を見せてくれていた。
ふっと風が吹き付けると、種たちがフワッと風に乗って飛んで行った。

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   落日


のどかだなあ、しずかだなあ、と思いつつ、折り返し地点まで。
歩きながら目に付く植物などを観察していたら、時刻は5時前になってしまった。

夕暮れが早まったこの頃、西の空にはまん丸い夕日。
明日も良い天気との予報、仕事も順調に進むようにと願いを込め、
夕日を背にして家路へと、今来た道を引き返した。

1時間の間に窯の状態が変化していないかと心配していたが、
窯の温度は順調に上がっていた。

さあ、これから青磁色を出す為に、窯内の雰囲気を変える作業を行わねば。
いま焼いている作品は壷類、希望の青磁色に焼きあがるよう、慎重に管理を行おう。