** TEA・TIME ** -12ページ目

** TEA・TIME **

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☆ a guardian angel ~守護天使~みー様より

『 NUDY 』 ~ 君の素肌に触れるのは ~ 5-2


「…彼女には触れさせない…もう出番は終わっただろう?」

そういって俺を睨んだその目は、視線だけで気の弱いヤツな逝っちまいそうなほどヤバかった。

俺はこいつに敵わない…雄としての本能が感じた敗北感。

おろおろした顔でそれを見るキョーコの手が…アイツを心配してた。

――――――――――――俺じゃなくて…アイツを選んだんだ。

…渡したくなんかなかった…でも、足掻いても…もう無駄なんだって思った。

体から力が抜けていく…脱力感に、アイツも俺の腕を離した。
俺は捻られた腕をさすって…二人に背を向けて歩き出す。
心配そうに追いかけてきた祥子さんに云った。

「祥子さん…帰ろうぜ」

「え…でも、まだ…」

「いいんだ…この勝負、俺に勝ち目なんて…最初からなかったんだ…。」


「…尚…」

「黒崎監督…ありがとうございました…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そういって頭を下げた不破はスタジオを後にした。それを見届けた後で、監督が俺たちを見ていった。

「…気が済んだみて―だな、んじゃ、本番始めるか?」

――――――本当に…食えない監督だと思った。


その後、さっきの撮影で煽られた分、ダダ漏れになってしまったらしい俺のフェロモンのせいで?(社さんにお前のせいだって言われた…)その色香に当てられたスタッフがバタバタと倒れてしまい…撮影は中止、後日改めてという事になった。

彼女もそんな俺を前に…真っ赤になってしまい、まともな演技ができなかったから…

だけど、彼女が役に入りきれなかったのは…きっと俺のせいじゃない。

彼女は二重に演じてた…俺の前で、アイツの告白に動揺してない女優を…
いや、本当に気がついていなかったのかもしれない…
だけど、アイツが…去っていく姿を見て…その元気のない姿をみて確信したんだ。
アレが芝居じゃなかったことを…だからきっと、役に入れなかったんだろう。

そんな彼女を俺は…マンションへと連れ帰った。

本当に彼女を…俺のものにするために――――――――――――――…。



続く

☆ a guardian angel ~守護天使~みー様より

『 NUDY 』 ~ 君の素肌に触れるのは ~ 5-1


キョーコが立ち位置に移動する間、俺は監督とあの男に視線を移した。

俺の本気…そう、俺に出来るのは今まで素直になれなかった想いをぶつけるだけ…。

( キョ-コ、俺が負けてやるから…俺を…俺を選んでくれっ!)

祈るような気持ちで紡いだ言葉…それに対しての答えなのかと期待した俺がバカだった。

「大好き」

久しぶりに聞いたキョーコのその言葉に…その表情にやられた。
上目遣いで頬を染め、俺を見つめて囁かれたその言葉に…
             完全にノックアウトされた。

そんな俺を一気に地獄に突き落とすようなこの展開。

俺の告白をアドリブ…だと、最後のセリフには何の意味もないと淡々と語るキョーコの言葉にショックが隠せなかった……何も感じなかったっていうのか?
なんでわかんねーんだよ?そんなはずないだろう?
つか、なんでソイツに言い訳なんかしてんだよ…まるで…

―――――――――――嘘だろ?…嘘だよな…嘘だって言ってくれよ!!


「…ダメ…アイツに…俺以外にあんなこと言わないでくれる?…」

「…え/// でも、あれはお芝居で…」

「芝居でもヤダ…妬いた」

「妬いた…///…って何言ってるんですか~~~っっ こんなところで」

照れて真っ赤になるキョーコをみて…ここがどこかなんて考えてる余裕なんかなかった。

「どういうことなんだよ!やっぱり、お前ら―――――…」

俺じゃない男を選んだキョーコへの怒り?
俺から…キョーコを奪ったアイツへの怒り…?
一番大事なもんを守れなかった自分への怒りだったのか…とにかく怒りを抑えられなくて…気がついたら、キョーコ達に向かってそう叫んでた。

俺の声に周囲がどよめき立つ…キョーコに問いただそうと伸ばした腕をアイツに捻りあげられた。

「…彼女には触れさせない…もう出番は終わっただろう?」





続く
☆ a guardian angel ~守護天使~みー様より

『 NUDY 』 ~ 君の素肌に触れるのは ~ 4-4



「それじゃ、京子…15分の休憩を挟んで、今度は敦賀君とな」
「…は、ハイッ」

その声に我に返ったスタッフ達が準備に走る…女性スタッフからガウンを渡されたキョーコもセットを降りてきた。そんな彼女に近づいて…そっと声をかけた。

「お疲れ様…」

そう言ってドリンクを手渡すと彼女が礼を云う。

「…ありがとうございます…」
「さっき…」

なんで…アイツに大好きだなんて云ったんだ?

「…はい?」

「アイツに告白されてただろう…?」

カマをかけると…案の定、彼女がうろたえ始めた。

「…なっ?!…聞こえてたんですか?」

敦賀さんって地獄耳?!…あんな小さな声まで…ってもしかしてマイクに拾われてた?…って呟く彼女に…最後のセリフの真意が気になった。

「やっぱり、されたんだ……もしかして、最後の…は」

アイツのことが…忘れられない?俺よりもアイツの方が―――――――?
一気に不安が押し寄せる…付き合い始めても消せずにいた不安が…
「あ、あれは仕返しです!
ショータローがあんなアドリブ入れてくるなんて思ってなくて…
私もまだまだですね…あんなセリフで動揺しちゃうなんて…
だから、アドリブにはアドリブで…と思ったんですけど…ダメでした?」

少し悔しそうに語る彼女にほっとしながらも…隠しきれない苛立ち。
彼女を怖がらせたくないから…そんな怒りをため息で押し殺して…云った。

「…ダメ…アイツに…俺以外にあんなこと言わないでくれる?…」

情けないけど…すごくショックだったんだ。
「…え/// でも、あれはお芝居で…」

「芝居でもヤダ…妬いた」

俺だって云われてないのに…アイツに云うなんて…負けてるみたいで悔しかったんだ。

「妬いた…///…って何言ってるんですか~~~っっ こんなところで」

小さな声で抗議する彼女の顔は真っ赤で…さっきよりも赤くて、
それだけで、なんだか安心してしまった俺は…かなり重症かもしれない。

ふと視線を感じて振り返れば…
アイツが苦虫を噛んだような顔で俺たちの会話を聞いていた。



続く