夕空け雲に誘われて
母と二人
昼間よりも
幾分涼しくなって
心地よい風が吹き抜けるこの穏やかな瞬間
母に誘われ
二人で夕暮れに染まる空を見上げた…

赤、青、白、
綺麗にポップな淡いグラデーションがかっている夕空
いつもの暁色の夕焼け空ではない
何とも不思議な夏の夕空
母がふと一言。
『綺麗だね…日本の空ではないみたいだね…何処かの外国の空みたいだねぇ…』
その夕空を見上げる母の横顔をぼんやりと眺めていたら
何故だかは分からないけども…
むしょうに涙が溢れそうになってきちゃった;
お母ちゃん…
余裕がなくて
前々から一度は行ってみたい!
と願っている海外旅行に連れてってあげられなくって…
ごめんね。
私
お仕事いっぱい頑張って
いっぱいお金貯めて
こんな空よりももっと綺麗な本当の海外の夕焼け空をお母ちゃんが飽きるほど見させてあげっかんね!
私を頑張らなくちゃぁ。