for no.18
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chapter 3

月に1、2度程度の

心休まる時間

ほんの数時間だっただろう



会いたいと思う時間から

離れたくない時間へ



時が止まれば

この時間がずっと続けば

そんな陳腐な言葉は使いたくない

ただ少しだけ

もう少しだけでいいんだ

chapter 2

すっかり春を迎えた4月の終わり



あれは確か4月29日午前2時頃かな

寂しくて怖いと口実を作り

彼女の声を聞こうと電話をかけた

出なくて当然の時間

そう思いながらかけた電話に

彼女は元気に出てくれました

1時間ほど話した頃に

「今から行ってあげるよ」と

口では断りながらも

涙がでそうなくらい

ただただ嬉しかった



彼女が来てくれると

優しく僕を包んでくれました

すると僕は気持ちを隠す事が出来ずに

好きだと伝えました



これから2人でいる

幸せで苦悩が続く日々が始まりました。

chapter 1

雪が時折ちらつく寒い日の夜

少女のような笑顔の彼女に

彼は出会いました



表で小さくなりながら

「寒いね」と

お互いの煙草に火をつける

たった一本の煙草

ほんの10分程度の

2人で過ごす初めての時間



自己紹介すらまともに

出来てなかっただろう

ただ強く思ったのは

「俺が守ってやらなきゃ」

自己の犠牲を決めた瞬間でした。
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