自転車を漕ぎながら惰性で走りつつ立ち上がったりして上機嫌でいたら
前からスズメが低空で飛んできたので
捕まえられるんじゃないか
このスズメは僕を連れて大空に連れてってくれるんじゃないかと
頭を駆けめぐったんです
自転車に立った状態ですら不安定なのに
スズメに向かって両手を伸ばしてしまったんです
案の定です
商店街を歩く人達の前で大転倒してしまったんです
誰も助けてはくれません
でも優しい視線が
さっきのスズメが木に止まってこっちを見てました
スズメは口を動かして何か言ってるようでした
僕にはわかりました
お前の事、嫌いじゃないぜ
と確かに言ってました
だから僕も
俺もだぜ
と言って その場を離れました
何があっても私は鳥が好きなんですなー