An die Musik 

~素晴らしき共演者 東井美佳に捧ぐ~


2か月前の7月19日、空へ還ったピアニスト

東井美佳さん。

その仲間や教えを受けた音楽家が集まった

今日の演奏会。

お客様も東井先生と縁の深い方ばかり。

特別な二時間でした。

この場にいられることは幸せだけど身が引き

締まる。

私たちにできることは何だろうと自問自答の日々を過ごし、今日を迎えました。


出演が決まってから全力で臨んだものの、

演奏は自分の理想とは程遠く。

一生もがき続けながら、

でも満身創痍となっても、演奏家のはしくれとして音楽を伝え続けたい自分が在りました。


東井先生が素晴らしいピアニストであったことは言うまでもありませんが、先生は語学も堪能で、その通訳たるや右に出るものはありませんでした。

ドイツ語やフランス語のレッスンでは、どうしても言葉の壁が生じてしまいますが、

東井先生の言葉の橋渡しによって、どんなに

多くの音楽家が音楽的財産を得ることができたことでしょう。

私もその一人です。


この演奏会の為の松井先生の熱心な御指導は、

まるで東井先生が乗り移ったかのようでした。


東井先生と松井先生が結んでくださったご縁、

これからも大切にしていきたい。





プログラム表紙
可愛らしい東井先生の笑顔



裏表紙には想い出がたくさん