<概要>
沢村栄治賞(以下沢村賞)
は日本プロ野球における特別賞の1つであり、以下の選考対象投手の中から、同6つの選考基準をどれだけ満たしているかを参考にして、沢村賞選考委員会の審議により、原則1名が選出される。
基準を多く満たした投手が有利であることに変わりはないが、当該基準は絶対的なものではなく、審査員の恣意的要素も否定できない。
※現職選考委員会委員
土橋正幸(委員長)
堀内恒夫
平松政次
村田兆治
北別府学
<選考対象>
その年における先発完投型の投手
<選考基準>
登板試合数 25試合以上
完投試合数 10試合以上
勝利数 15勝以上
勝率 6割以上
投球回数 200イニング以上奪三振数 150個以上
防御率 2.50以下
以上の前置きをしてから、今回はなるべく客観的に沢村者受賞者を予想したいと思う。
<考察>
まずは規定投球回に達しており、防御率が沢村賞歴代最大防御率であった1978年松岡弘の3.75以下の先発投手を列挙する。
セ・リーグ
1 前田健太 1.53
2 野村祐輔 1.98
3 内海哲也 1.98
4 杉内俊哉 2.04
5 館山昌平 2.25
6 大竹寛 2.36
7 能見篤史 2.42
8 山内壮馬 2.43
9 ホールトン 2.45
10 メッセンジャー 2.52
11 スタンリッジ 2.69
12 三浦大輔 2.86
13 澤村拓一 2.86
14 ロマン 3.04
15 高崎健太郎 3.20
16 バリントン 3.23
17 岩田稔 3.52
18 石川雅規 3.60
パ・リーグ
1 吉川光夫 1.71
2 田中将大 1.87
3 攝津正 1.91
4 大隣憲司 2.03
5 グライシンガー 2.24
6 武田勝 2.36
7 牧田和久 2.43
8 岸孝之 2.45
9 木佐貫洋 2.60
10 ウルフ 2.66
11 山田大樹 2.78
12 成瀬善久 2.83
13 美馬学 3.08
次にこの中から上記基準における成績で、他投手に全ての項目を上回られている投手を削除する。
すると残るのは
前田健太
内海哲也
杉内俊哉
能見篤史
吉川光夫
田中将大
攝津正
大隣憲司
の8人となる。
以下に8人の成績をまとめる。
[前田健太]
登板試合数 29(基準クリア)
完投試合数 5(基準以下)
勝利数 14(基準以下)
勝率 .667(基準クリア)
投球回数 206.1(基準クリア)
奪三振数 171(基準クリア)
防御率 1.53(基準クリア)
[内海哲也]
登板試合数 28(基準クリア)
完投試合数 3(基準以下)
勝利数 15(基準クリア)
勝率 .714(基準クリア)
投球回数 186(基準以下)
奪三振数 121(基準以下)
防御率 1.98(基準クリア)
[杉内俊哉]
登板試合数 24(基準以下)
完投試合数 3(基準以下)
勝利数 12(基準以下)
勝率 .750(基準クリア)
投球回数 163(基準以下)
奪三振数 172(基準クリア)
防御率 2.04(基準クリア)
[能見篤史]
登板試合数 29(基準クリア)
完投試合数 3(基準以下)
勝利数 10(基準以下)
勝率 .500(基準以下)
投球回数 182(基準以下)
奪三振数 172(基準クリア)
防御率 2.42(基準クリア)
[吉川光夫]
登板試合数 25(基準クリア)
完投試合数 5(基準以下)
勝利数 14(基準以下)
勝率 .737(基準クリア)
投球回数 173.2(基準以下)
奪三振数 158(基準クリア)
防御率 1.71(基準クリア)
[田中将大]
登板試合数 22(基準以下)
完投試合数 8(基準以下)
勝利数 10(基準以下)
勝率 .714(基準クリア)
投球回数 173(基準以下)
奪三振数 169(基準クリア)
防御率 1.87(基準クリア)
[攝津正]
登板試合数 27(基準クリア)
完投試合数 3(基準以下)
勝利数 17(基準クリア)
勝率 .773(基準クリア)
投球回数 193.1(基準以下)
奪三振数 153(基準クリア)
防御率 1.91(基準クリア)
[大隣憲司]
登板試合数 25(基準クリア)
完投試合数 6(基準以下)
勝利数 12(基準以下)
勝率 .600(基準クリア)
投球回数 177.1(基準以下)
奪三振数 134(基準以下)
防御率 2.03(基準クリア)
本命は前田健太、次点が吉川光夫、攝津正も候補に上がる。
本命はあくまで前田健太だが、完投試合数の少なさ、勝率の多少の低さが目立つ。完投試合の少なさは今年度、投手陣全体の特徴なので特には影響しない可能性も…
次点は吉川光夫と予想したが、こちらも完投試合が少ない。前田健太を上回っている点が勝率しかないのでやや厳しいか。
そして、攝津正。彼も完投試合が少ない点がネック。正直言ってその点を除けば、堂々の本命だろう。
大穴に田中将大を入れたいところだったが、やはり1年間ローテーションを守れなかったことがかなりのマイナスポイントになった。
<結論>
前田健太か該当者無し(笑)
終わり


