悲しい、辛い、切ない…
私の涙はもう負の物になっていた

二年前に母を亡くした
生きていく気力が無くなり、後追いしたかった
出来なかったのは、自ら命を断つと、母がいる天国には行けないと思ったから

暗く深いトンネルの中にいた私を、明るい世界に連れ出してくれた彼
巡り会えた時に、私が物凄く寂しそうだと感じたらしい
差し伸べてくれた手を、私は掴んだ

彼のいるこの世界は、木々がきらめき、明るくキラキラしていた

幸せな時間は長くは続かなかった
そして、私は今また一人
誰のせいでもない
最愛の母を失い、最愛の彼と離れた
暗く深いトンネルの、更に深いところに突き落とされ、母と彼を一日のうちに何度も思い出し涙した

彼がよく
『涙は嬉しい時に流しなよ』と言っていた

嬉しいことが全くないから、ずっと辛い涙だった

今日、五ヶ月ぶりに彼からサインがあった
ビックリした
不意打ち、サプライズが得意な人だった

嬉し涙が流れた

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