小さい川が流れている都市
昔、ここの地下深くは水路だったのだろうか
暗渠だったのだろうか
アスファルトに車が行き交う街
橋の欄干の側には一本の木が寂しげに立っている
水の音が聞こえてくる
雨に霞む街
タクシーは捕まらない
傘の中にも雨は入り込む
過去にもこんなことが
あった憶えがしてこころが疼く
置いて行かれた気がして
途方に暮れながら
待ち続けた日が甦ってきた
六月の空のあやふやに
いつかの日の名残りを想い出す
雨は降り続く
街の灯りが流れている
「暗渠」あんきょという存在と言葉に惹かれ詩を書いてみました。暗渠、説明がいまひとつ私は、理解不足ではっきりわからないことがあります。なので想像とロマンも入れたので…その点加味して読んで下さいね。
地下に埋没された、あるいは地表にあっても蓋をした導水路ということです。《はっきり定義、分類しようとすると、また色々ある…と書いてあります。》かなり暗渠はあると思います。