《 短歌 》


冬の光り
色なき空に絶えずして
雲の合間から
淡き弱光



夜の檻
夜の匂いのその先に
青い闇の底
嘆きのルフラン



冬の雨
曇りガラスに水玉模様
午後の冷気に
陰りゆく部屋




【 詩 】


小雪舞う
小径を辿って行けば
遥かな雪野原

世界から取り残されたような
冬の旅人
だけど、どこかしら春の気配
ほのかな芽吹き

いつかの日のようなメモリー
目を閉じると
脳裏に浮かぶワンシーン
想い出の欠片

春めいて、
いのちの泉ここにあるよ
君の名前で私を呼んで




2月も終わりになって陽は明るさが増してきましたが寒さがぶり返してきた今日この頃。名残の冬などを短歌にしました…。「陰りゆく部屋」というフレーズが好きだけど、どこかで…?
「翳りゆく部屋」という歌、ユーミンにありましたね!!

詩の最後の行『君の名前で私を呼んで』は映画の『君の名前で僕を呼んで』の題名に惹かれて引用しました。

Amebaさんからのエールに勇気を得て、不肖わたくしキャロルよろしくお願いします。モジモジ(⁠~⁠_⁠~⁠;⁠)

時々自分は何をしたいのか分からなくなりますが…。突然の退会すみません。

ご覧下さってありがとうございます。驚き