ラピスの恋 Ⅹ | 狼おばさんの花綴り

狼おばさんの花綴り

のんびりゆっくり路草しながら

由布子が和宏の元に戻ったその時から


二人は寄り添うように過ごしました


何も考えず、流れに身を任せようと決めた由布子‥



Y)明日は、モーニングコールできないよ‥


H)いいよ‥何かあるの?


Y)母の四十九日なの


H)‥えっ‥先月の不幸ってユウのお母さんだったのか!?


Y)母って言ったら気にすると思ったから‥言わなかった‥



一人っ子の由布子は、母親をきちんと送ろうと気持ちを張り詰めていました


嫁ぎはしましたが、娘として家を守り

妻として母として家庭を築き

泣いてはいられない‥頑張らないといけないと自身に言い聞かせていました



H)俺には気を使うなよ‥泣いてもいいよ‥


ヒロの優しさに、張りつめた糸が切れ、由布子は声をあげて泣きました



二人は出逢うことで傷は増えました

それは存在のあかしとなり、強さとなり

愛され、癒やされ、優しくなれたのです


こんな日々は、秋風が感じられる頃まで続きました


‥続く‥