自分から切ってしまった和宏との絆でした
日が経てば経つほど由布子の中で和宏の存在は大きくなっていきました
由布子が残業のため9時近くに帰宅した日
夫の孝夫は一人でビールを飲みながら
「遅い」と吐き捨てるように言いました
Y)すみません‥冷蔵庫を見て下さった?おつまみ用意しておいたのよ‥
T)飯にしてくれ、寝る
夕食を済ませ寝室に上がる孝夫の背中に
由布子は‥今日は残業って言ったのに‥と
聞こえるはずもありません
由布子の中のヒロを押しこめた小さな箱の蓋が
‥はじけ
消せずに残っていた和宏の携帯番号を押してしまいました
Y)ヒロ‥
H)‥‥‥ユウ‥?何してるんだよ!
Y)ごめんなさい‥どうしたら良いのか判らなくなっちゃった‥
H)バカやろう!!俺の気持ちも知らないで‥あの日メールを見て‥何度も何度も電話したんだ‥仕事なんか手につかなくなるし‥外に飛び出して行くあてもなく歩きまわって‥気がついたら夜中だった‥
ヒロは一気に話すと話し声は号泣に変わっていきました
H)もう少し俺だけのユウだって思わせて‥
‥続く‥