話せない娘の卒業式
卒業証書授与が始まり
担任から名前を呼ばれ、元気よく返事をし証書を受け取る児童達を緊張しながら見ていました
いよいよ、娘の番になり校長先生の前へ
担任から名前を呼ばれ、ボイスレコーダーの再生に手間取っているようでしたが、校長先生から証書を受け取り壇上を降りて行きました
保護者席までボイスレコーダーの音声は届きませんでしたが、無事に終わりました
6年前の入学式の後、教室で担任が出席をとり始め
娘の名前が呼ばれた時、娘は返事もできず、硬直し無呼吸のような状態になっていました
妻から、幼稚園で喋れないことは聞いていましたが、娘の緊張のしかたを見て、放置していてはいけないとネットや本で調べ
場面緘黙症のことを知り、病院や支援センターにも通いながらの学校生活が始まりました
あっという間の6年間
小学校では、一言も話すことが出来ず、最後はボイスレコーダーでの返事でした
卒業式を終え、他の児童達は写真を撮ったり、話しに盛り上がっているようでしたが
娘は、その輪に入ることもできず私と妻と、その場を離れました
校門をでると「卒業式が無事に終わり良かった」と娘が言っていたので、三人で卒業式を振り返りながら帰りました
先の不安はありますが、「一度も喋らずに小学校生活を送った、すごいやろ!」と、笑って武勇伝として語れる日がくると思っています