浅間の煙はそらいろねずみ

浅間の煙はそらいろねずみ

日本一の「切らないたるみ治療」を目指して、
自由が丘に開業したクリニックの一部始終・・

入院中に考えたこと2

 

前回、入院したのが農村型病院で都市型病院と明らかに入院患者の生活リズムが違うこと、現在長野県が長寿県である理由の一つがそこにあるのではと書きました。

 

ただ、自分で読み返してみて考察が雑に思えるのでもう少し付け足すことにします。

 

 

今でこそ長野は長寿県ですが、実は昔からそうだったわけはないのです。

 

興味深いことに、1960年代には県民の平均寿命は平均より上だけど指折りというほどではありませんでした。それが徐々にランクを上げ、1990年代からはトップを争うようになったのです。

 

1960年代以降というと、自分がまさに生きてきた年代ですから実感としてわかるのですが、生き方、生活の「多様性」という名のもとに、生活のリズムが大きく変わった時期。

 

好きな時間に生活できるということは、確かに生活の利便性や自由度を高めますが、その代償として健康に対してマイナス要因として働きます。長野県が屈指の長寿県となったのは、何か特別なことをしたということより、むしろ昔と変わらない生活リズムを守り続けている人が多いために、そうしたマイナス要因の影響を回避できたことが影響しているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

入院中に感じたこと。

 

私が入院した病院は名前の先頭にJAとつくように農協が経営主体で、周囲は農村地域が広がっています。都市型と農村型の病院では何が違うか?、それは入院患者の生活リズム!

 

こちらの病棟では夕食が済むと、もう病棟全体が静まり返ります。歩いている人などほとんどいません。前回入院時には思わず看護師さんに「こちらは消灯は何時ですか?」と尋ねてしまったほど。予想通り、消灯は都市型病院と同じで夜の9時。

 

逆に朝は早い。まだ照明もついていない4時、5時から動く人の気配がします。

 

長野の平均寿命は、2020年の資料で、男性第2位、女性が第4位と指折りの長寿県ですが、早寝早起きのリズムが身についている人が多いこともその一因なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

だいぶ更新が止まってしまっていました。

 

その間には止むに止まれぬ事情もあり、実は4月8日(月)に急に体調を崩して病院を受診したところ、なんと絞扼性イレウスの診断で緊急手術となってしまったのでした。

 

先月にCT検査もして、がんの転移はないという診断でしたから、癌による腸閉塞ではないだろうと楽観しつつも、腸閉塞なら鼻から管を入れて苦しい状況で何日も様子を見ることになるし、もしかしたら長期入院、早期に回復したとしても、またいつ腸閉塞を起こすかもしれないという爆弾を抱えて生活しなければならず、いずれにせよ憂鬱なことだと思っていたら、この春から交代したばかりの主治医の若い先生から緊急手術の提案があり、「素晴らしい!、ぜひお願いします!」と大声が出てしまいました。

 

手術は内視鏡手術から、結局癒着もあって開腹手術になったのですが、前回よりは傷の大きさも半分ほどで、痛みもずっと楽でした。何より腸を切除することもなく腸を締め付けていた癒着でできたバンドをチョキンと切るだけだったので、手術後の経過も早くて開腹手術でありながら月曜に入院、手術でその週の金曜日には退院することができました。

 

ご予約の変更でご迷惑をおかけしたお客様には謹んでお詫び申し上げます。また早期の社会復帰を可能にしてくれた主治医をはじめとする医療スタッフの皆様にはお礼を申し上げます。