入院中に考えたこと2
前回、入院したのが農村型病院で都市型病院と明らかに入院患者の生活リズムが違うこと、現在長野県が長寿県である理由の一つがそこにあるのではと書きました。
ただ、自分で読み返してみて考察が雑に思えるのでもう少し付け足すことにします。
今でこそ長野は長寿県ですが、実は昔からそうだったわけはないのです。
興味深いことに、1960年代には県民の平均寿命は平均より上だけど指折りというほどではありませんでした。それが徐々にランクを上げ、1990年代からはトップを争うようになったのです。
1960年代以降というと、自分がまさに生きてきた年代ですから実感としてわかるのですが、生き方、生活の「多様性」という名のもとに、生活のリズムが大きく変わった時期。
好きな時間に生活できるということは、確かに生活の利便性や自由度を高めますが、その代償として健康に対してマイナス要因として働きます。長野県が屈指の長寿県となったのは、何か特別なことをしたということより、むしろ昔と変わらない生活リズムを守り続けている人が多いために、そうしたマイナス要因の影響を回避できたことが影響しているのかもしれません。