真夏と梅雨が入り混じったようなこの夏も自宅の玄関でツバメたちは順調に子育てを進めています。
蒸し暑い中、巣でじっと卵をあたためている親ツバメの姿を見ると、早くも夏バテ気味の私など申し訳ない気分になりました。
先日、ふと巣の下を見ると、小さな卵の殻が落ちているのを発見しました。
殻は、ヒナたちがこの世に誕生したことを静かに告げる証拠です。
このペースだと7月中には2度目の子育ても終わりそう。こんなに早いペースで進むのは初めてのことです。
しかし、子育てが終わってしまうと、ツバメたちの姿を家の周りで見かけることも少なくなって、毎年虚脱感に包まれます。なのでヒナの無事な成長を祈りつつも、心のどこかで「ゆっくりしていってほしい」と願ってしまいます。
南から海を渡ってきたツバメが日本で海からもっとも離れたこの地にたどり着き、うちの玄関で巣作りをして、多くの困難を乗り越えて子育てを成し遂げ、そしてまたここを離れ海を渡る・・日常生活を彩るこんな奇跡の連続を静かに見守り続けるのが私の夏になりました。